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■キャッシュフロー表を作成するための準備

キャッシュフロー表を作成するにあたって、入力自体は簡単です。ですが、その入力データを準備するのが結構大変なのです。 まず、加入している保険に関してその内容がわかるものが必要となります。加入した日付、満了となる日付、また、保険金額、保険料といったものが必要です。もちろん、生命保険だけでなく、火災保険などの損害保険も必要です。 将来の収入の予定として受け取ることのできる年金の見込み額も必要です。これは、定期的に送られてくるねんきん定期便などを参考にするとよいでしょう。 他にも住宅ローンの情報や、住宅の維持費に関する情報、手持ちの現金や預金額なども必要になります。これらも、詳細のわかる書類などを用意しておいたほうがいいかもしれません。 他にも毎月固定で必要となる水道光熱費や通信費などがあります。これは、月ごとの変動はありますが、ある程度、季節で予測することは可能です。 問題となるのが食費や生活費なのです。これは、毎月きちんと家計簿をつけていれば、簡単にわかるのですが、そうでない場合は、なかなか難しくなってしまいます。数カ月の間、家計簿をつけてみる必要もあるかもしれません。 簡単な算出方法としては、通帳の残高を比較することで、年間の支出を計算することも可能です。そこから、水道光熱費などの金額を引くことで大まかな金額は計算できるようになります。

■キャッシュフロー表は自動で作成される

必要なデータを入力するとキャッシュフロー表は自動計算されます。一般的なものでは、生涯の年収シミュレーションや、老後の年金、また、住宅ローンなどの返済の状況や残額の推移といったもの、また、住居費や教育費といったものも表示されます。 加入中の保険の一覧もそうですし、収入と支出についての推移グラフも表示されます。キャッシュフロー表はもちろんですし、老後に必要な資金なども計算されます。 実は、これらは、ファイナンシャルプランナーのに家計を相談した際に作成してくれるレポートとほぼ同じものとなっているのです。これをもとに一度家計をしっかりと見つめなおしてみてはどうでしょうか。

■まとめ

キャッシュフロー表は自作でとなると、結構大変な作業ですが、フリーでも構わないので専用のアプリケーションを使用すれば簡単に作成することができるのです。 現状での預金を考えるにあたって、将来必要となる金額が分かれば、目標も立てやすくなるのではないでしょうか。老後で不足する金額が分かることで、家計の改善に対する気持ちもより強いものになるのかもしれません。 実際の金額を知ることで、真剣にならざるを得ないのです。