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気持ち良く仕事をするためには、職場の人と円満な人間関係を築くことが大切です。そしてそのためには、当然、相手を嫌な思いをさせないための気遣いが必要となるでしょう。特に「言葉」には、注意したいところです。 周囲の人に嫌な思いをさせてしまう言葉は、「職場での使用がNGな言葉」として、しっかりと頭に入れておきましょう。つい使ってしまいがちな言葉が、人間関係を悪化させてしまう可能性もあるので、ぜひチェックしてみてください。

 

■なんでそんなこともわからないの?

特に後輩や、自分が指導する相手に対して使ってしまいがちな言葉です。自分が一生懸命に話していることが、全く伝わっていないときには、ついこんな言葉を使いたくなってしまうのではないでしょうか。 何度も教えたはずなのに、全く理解してもらえない! いちいちフォローをしている余裕もない! こんな「心の叫び」が込められているのかもしれませんが、言われた方の気持ちを考えると……やはりNGワードです。 教えた内容が相手に伝わっていないのは、自分の方に至らない点があるのかもしれません。「なんでそんなこともわからないの?」という言葉は、こうした「責任」を一切無視して、問題を相手だけに押し付けるものです。 イラッとしたときに、つい口にしてしまいがちなワードですが、使わないように注意しましょう。

 

■無理です!

自分には無理に思える仕事を任されそうなときや、急に残業を頼まれたとき……つい口にしたくなるのが「無理です!」という言葉です。確かに状況によっては、「現実的に考えて、難しい」ということもあるでしょう。しかしこのような場合においても、周囲の人から頼まれてすぐに「無理です!」と切り返すのはオススメできません。 依頼から間髪入れずに「無理です!」と答えるのは、「よく考えもせずに無理だと判断している」と捉えられてしまいます。要は「この人は自分の要求を聞き入れるつもりがない!」と判断されてしまうのですね。自分の頼み事に対して、そっけない態度を取られてしまったら……「じゃあもう頼まない!」と、怒りを感じる方も多いことでしょう。 相手の頼みを受け入れることが難しい場合でも、一度きちんと受け止めて、検討するようにしましょう。そしてその上で、あらためてお断りをするのがオススメです。この場合、「申し訳ないのですが」「せっかくお話をいただいたのですが……」などの、クッション言葉を使うのがオススメです。同じことを伝える場合でも、印象が柔らかくなります。