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■女性活躍応援ファンド「椿」とは?

女性が社会で活躍すればするほど、投資者の利益もUPする、そんな投資信託に女性活躍応援ファンド、愛称「椿」というものがあります。


「椿」の目的、特徴は以下の通りです。 目的:ファンドを通じ、国内の金融商品、取引所上場株式の中から、女性の活躍により成長することが期待できる企業に投資し、信託財産の成長をめざす


特色:「女性の活躍」に着目して投資候補銘柄を選定


・女性の活躍を推進する企業


・女性の社会進出を助ける企業


・女性に人気の商品やサービスを提供する企業


・女性の所得が増加することにより恩恵を受ける企業


(「椿」の目論見書より抜粋(2019年)) つまり、この商品を買うことで、間接的にこれらの企業に投資をすることになるのです。ちなみに、この商品では、投資する企業(株式)の98%が国内のものです。


ですから、投資対象がほぼ日本企業ということになります。 私たち女性の味方になってくれる企業に投資できるなんてすばらしい!と思う反面、気になるのが、これはいわば寄付のようなものなのではないの?という疑問です。


女性応援ファンドという名前からして、なんだか利益よりも理想を求めている感じが漂っていて、はっきり言って儲からないのではないの?という気がしますよね。 いえ、そんな流行や理想論的な発想で作られたものではありません。今後日本では少子高齢化によって、今以上に女性の労働力が求められるようになります。


女性の活躍を推進する企業は、より優秀な人材を得ることができますので、企業としての成長が十分見込めます。


また、女性、特に日本の女性の商品を見る目は、とても厳しいことが世界的にも知られており、日本の女性に認められた商品は、世界でも人気が出ると言われていますので、日本女性に人気の商品を作る企業も、今後の成長が期待できるのです。


投資した企業が成長すれば、当然投資者にも利益が出ますので、このファンドも商品として十分期待できるものです。

■女性活躍応援ファンド「椿」の評価

では、「椿」についてもう少し詳しく見ていきましょう。椿は、投資の種類的には、国内中小型株式に分類されます。


これは利回り10%以上(ハイリターン)を目指すアクティブ型の投資信託であり、利回りが高い分リスクも高い商品になります。 購入時手数料は1.296%(楽天証券)でした。純資産総額は約390億円です。


投資信託を選ぶ基準の1つに、純資産総額は大きい方がいい、というものがあり、最低でも10億、できれば50億以上が望ましいといわれているため、資産額としては十分です。


信託報酬(運用のための費用)は1.566%で、信託報酬の高いアクティブ型の商品としては、まずまずの金額です。信託財産留保額は0円なので、解約に手数料はかかりません。 ちなみに、このファンドではどんな会社に投資しているのか気になるところですよね。目論見書には、上位10位までの投資先が掲載されていました。 1位:エニグモ


2位:ディップ


3位:スタートトゥデイ


4位:GENKY DRAG STORES


5位:ファンケル


(6位以下は略) 1位のエニグモは情報通信の企業なのですが、エニグモという企業名に心当たりがなくても、「BAYMA(バイマ)」というサイトは聞いたことがあるのではないでしょうか?


この会社は、海外にいる一般の方がバイヤーとなって、ブランド品や現地の限定品などを買いつけ、販売するブランド販売サイト「バイマ」の運営会社です。


2位のディップはTVCMでおなじみの「バイトル」や「はたらこネット」などの求人サイトを運営する会社です。


3位のスタートトゥデイはZOZOTOWNの運営会社であり、4位のGENKY DRAG STORESは石川や福井、岐阜などに店舗を持つドラッグストアです。


(注:購入手数料以下の情報は、全て2019年3月時点のものです。今後変更の可能性があるので、購入前に必ず最新のものをHPなどで確認してください。) 投資信託「椿」で、これら女性にやさしい企業に投資でき、それによって企業が成長し、ますます女性にやさしい社会になってくれたらいいですよね。