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■ドルコスト平均法と定量購入法って何?メリットやデメリットは?

積立型の投資信託のメリットはお分かりいただけたでしょうか?


ここでは、積立型の2種類の買い方(ドルコスト平均法、定量購入法)をご紹介します。 ①ドルコスト平均法


毎月一定額で、買えるだけの口数を買う方法です。投資信託は利益が上がれば、一口の値段も上がるので、毎月買える口数が変動します。


この方法のメリットは、値段の変動する商品を定額で買うことにより、高値掴みといって、買った後に商品の値段が下がり、損をするリスクを減らせるということです。


例えば1,000円を毎月投資する契約をしていたとして、1回目の購入時に買えた投資信託が10口、2回目は値段が上がっていて5口しか買えず、3回目は逆に値段が下がって15口買えたとします。


3回で買えた投資信託は全部で30口、平均価格は1口100円になります。 これを2回目のタイミングで一気に30口買っていたら、(1,000÷5)×30=6,000円で、同じ30口なのに2倍のお金を支払うことになっています。


ドルコスト平均法なら、高い時には少ししか買わないので、後で値が下がったとしても損益が少なくなるのです。 ②定量購入法


毎月一定量の口数を、値段に関わらず買う方法です。買う口数が同じなので、一口の値段の変動により、価格が変動します。


安くても、高くても同じ数を購入するので、予定口数を計画通りに揃えることができます。 しかし、先ほどの例で考えると、1回目=1,000円、2回目=2,000円、3回目=670円で30口分の値段が3,670円。


一括で買うよりは安いですが、ドルコスト平均法に比べると、コストがかかってしまいます。 価格の変動が激しい投資信託を買い、長期運用を考えているなら、ドルコスト平均法はとても力を発揮する買い方といえるでしょう。


ただし、積立購入にはデメリットもあります。


先ほどの例で、3回目(15口1,000円)の時点で一括購入すると、30口=2,000円と最安値になります。


底値買いができないことや、自動的に定額・定量を注文するため、投資の醍醐味が味わえないことなどがデメリットとして挙げられます。 その辺りも考慮した上で、どの方法が自分に合うかを考えてみてください。