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ワインにはいろいろな種類がありますが、誰でもわかる大きな分類としては色による違いがあります。


赤、白、ロゼの3種類です。これはお酒が飲めない人、お酒に関する知識がない人でも知っているでしょう。 ですが、実際にこの3種類の違いを正しく理解している人はそれほど多くないのかもしれません。自分好みのワインを探すには、まず、これらの違いをしっかりと理解しておく必要もあるのではないでしょうか。

■白ワインはどうやって作られる?

まず白ワインに使用する品種は、ブドウ自体が淡い色をした「白ブドウ品種」を使用して作られます。この時点で赤と比べると、色が淡いものとなるのがわかりますよね。また、最も色の濃い部分である皮、そして種を取り除いてから醸造されます。 特徴としては、若いワインほど透明に近い色になり、熟成されるほど、ブドウの実の色に近づくように色が濃くなってくるのです。さらに、味については、甘口といったイメージがありますが、実際には甘口も含め辛口まで、さまざまな味の白ワインがつくられているのです。 白ワインは冷蔵保存されているため、10度くらいに冷えたものが一般的となっています。また、その味もフルーティーな味わいのものが多くなっています。実際にリンゴ、モモといったフルーツにそっくりな味のする白ワインもあります。 アルコール度数も低めのものが多く、ワインが初めてという場合であれば白ワインが飲みやすいかもしれません。

■赤ワインはどうやって作られる?

まず、原料となるブドウの種類が異なります。赤ワインでは、「黒ブドウ品種」の濃い色のブドウが原料になります。さらに、白ワインとは異なり、皮ごとつぶして発行させます。赤ワインの濃い色はブドウの皮も含めて発酵されたものなのです。 白ワインと同様に若いものほど色味は薄くなります。白ワインとは異なり、透明にはならず、薄い赤色になります。そして熟成が進むにつれ濃い赤色になっていきます。それに伴い、味わいも軽いものから徐々にどっしりとした深みのあるものに変わっていきます。 また、発酵は室温で行われるため、食事の際に出される時も室温で出されるのが一般的となっています。アルコール度数についても白ワインよりは高めになっているというのも特徴となります。 さらに皮ごとつぶして発行しているため、抗酸化物質であるポリフェノールが白ワインに比べると圧倒的に多いというのも特徴となっています。

■ロゼワインは白ワインと赤ワインの中間

ロゼワインはその色合いもそうですし、いろいろな点で赤ワインと白ワインの中間ともいえる存在となります。知らない人だと、赤ワインと白ワインを混ぜたものがロゼワインだと思うかもしれませんが、そうではありません。赤ワインと白ワインの製法を混ぜたものなのです。 基本的な製法としては赤ワインと同じなのですが、発酵の過程で色づいたタイミングで色のもととなるブドウの皮を取り除くため鮮やかなピンク色のロゼワインとなるのです。 ただし、ロゼワインの製法にはさまざまな製法があるため、白ワインのように冷やして提供されるものもあれば室温で提供されるものもあります。 アルコール度数やポリフェノールの含有量、また、飲み味などもほぼ赤と白の中間となっているようです。