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■豆を挽く

コーヒー豆は挽き方によって、味が大きく変わってきます。コーヒー豆の粒の大きさを粒度(りゅうど)と呼びますが、粒度が小さいほどお湯にあたる面積が広がるため、香りも色もほどよく抽出されます。 しかし、その分だけ酸素に触れる面積も広くなるので、コーヒーの劣化を進める原因にもなります。コーヒーの風味を損なわないためにも、飲む直前に必要な量だけ豆を挽くようにしましょう。 抽出器具によってコーヒーとお湯との接触の仕方が違うため、器具に合わせた粒度にすることも重要です。 コーヒー豆を家庭で粉砕するには、ミルやグラインダーを用いてコーヒー粉を作ります。さまざまなタイプが販売されていますが、それぞれ粉砕方法が異なりますので、自分の好みに合ったミルやグラインダーを選ぶようにしましょう。 コーヒー豆を粉砕する場合、さらさらのパウダー状となる極細挽き、グラニュー糖より少し細かい細挽き、グラニュー糖ほどの中細挽き、ザラメより少し細かな中挽き、ザラメほどの粗挽きにすることができます。

■コーヒーを淹れる

自宅で本格的なコーヒーを淹れる場合、ハンドドリップがお手軽で簡単です。ペーパーフィルターにコーヒーの粉を入れ、お湯を注ぐだけなので、初心者でも簡単においしいコーヒーを淹れることが可能です。 まずコーヒーを淹れるためにサーバーとドリッパー、ペーパーフィルターと計量用スプーン、細口のドリップポットを、事前に用意しておきましょう。 コーヒー1杯につき、粉は10グラムから12グラムが目安です。カップやソーサーは、コーヒーの仕上がりに合わせて温めておきましょう。 ドリッパーにペーパーフィルターをセットしたら、コーヒー粉を入れます。ムラが出ないように、粉は均等に平らにしておきます。 いきなりコーヒーを抽出するのではなく、最初は蒸らしの工程が必要です。最初に少量のお湯をコーヒー粉に注ぎ、全体にお湯を含ませます。 そのまま20秒ほど置いて蒸らします。お湯の温度は95度前後で、蒸らしに使うお湯の量は20cc程度です。 蒸らしているときにコーヒー粉が膨らんでくるのは、ガスが出ているからです。ガスを放出するとお湯とコーヒーがなじみやすくなるので、蒸らしは必ず行うようにしましょう。 お湯を入れる際には、フィルターの壁面から注ぐのではなく、中心から「の」の字をかくようにお湯を注いでいきます。 壁面から回しながらお湯を注ぐとコーヒー粉全体から成分を抽出できないため、中心から外側にかけて注ぐようにしましょう。

■まとめ

コーヒーのおいしい作り方について紹介しましたが、いかがでしたか。コーヒー豆は新鮮なものほど香りを楽しめます。コーヒー豆を購入する場合は、焙煎してから2週間以内を目処に飲み切れるよう、少しずつ購入したほうが良いでしょう。