焼きたてのパンはふわふわでもっちりしていますが、時間が経つとだんだん固くなってしまい、おいしさも半減してしまいますよね。賞味期限はまだまだ先でも、固くなったパンはボソボソしておいしくありません。

 

買ったばかりのやわらかさが残っていれば、二日目のパンもおいしく食べられるもの。固くなったなったパンがふわふわに復活してくれたら、これほどうれしいことはありませんよね。固くなったパンはどうすればおいしく食べられるのか、ご紹介いたします。

固くなったパンを美味しく加熱する方法

電子レンジで温める

パンが固くなってしまうのはパンの中の水分が乾燥するからであって、パンに水分を与えることで、やわらかさが復活します。

 

固くなったパンは電子レンジを使うと、簡単にふわふわ感が取り戻せます。

 

キッチンペーパーに水を含ませ、その中にパンを包みます。そのまま電子レンジで10秒加熱すれば、固くなったパンがやわらかくなります。

 

電子レンジの温度によって温める時間は変わってきますので、様子をみながら加熱時間を増やすようにしましょう。

 

ウォーターオーブンや加熱水蒸気型オーブンレンジだと、庫内にスチームを発生させて加熱するので、キッチンペーパーを使用しなくてもふわふわに仕上げることが可能です。

 

オーブンによって機能が異なりますが、加熱の際にしっとり仕上がるよう設定すれば、水分を含ませなくてもやわらかく仕上がります。

蒸し器で温める

蒸し器を使っても、固くなったパンを復活させることができます。やり方は簡単で、蒸し器の中にパンを入れて温めるだけです。

 

水蒸気がパンに含まれるので、ふわふわのやわらかいパンに仕上がります。蒸し器を出すのが面倒だという人は、オーブンレンジの蒸し器機能を活用してみてください。

オーブンで温める

焼きたてのパンの状態にしたいなら、オーブンを活用しましょう。固くなったパンに霧吹きなどで水をふきかけ、アルミホイルにパンを包んでオーブンの中に入れます。200度で10分から15分程度焼いたら完成です。

 

オーブンで温めると、中身がふわふわで外側のカリカリ感も復活するので、焼きたてのようなパンに仕上がります。

オーブントースターで温める

オーブンがない場合は、オーブントースターでも代用できます。オーブンで温めるときと同じように霧吹きで水をふきかけ、アルミホイルに包んで5分から10分温めます。

 

オーブントースターの温度によって仕上がり時間は変わってきますので、状態を見ながら温めると良いでしょう。

フライパンで温める

フライパンでも同じように、硬いパンをやわらかくすることが可能です。霧吹きをしたパンをフライパンに入れ、中火で2分ほど温めます。焦げ目がついてきたらひっくり返し、残りの片面を焼いたら完成です。

 

全体をふわふわに仕上げたいなら、温める際にフタをしておくようにしましょう。外側をカリカリにしたいなら、フタは必要ありません。

固くなったパンをふわふわに復活させる方法

セロリと一緒に密封する

固くなったパンはセロリと一緒に入れておくと、ふわふわの状態に戻ります。やり方はとても簡単で、密閉容器、または密封できる袋にセロリと固くなったパンを一緒に入れ、一晩そのまま置いておくだけです。

 

セロリの水分をパンが吸収するため、自然とやわらかいパンに復活します。セロリは新鮮なものを使用するようにしましょう。

新しいパンに挟む

固くなったパンを新しいパンにはさんでおくと、硬いパンが新しいパンの水分を吸収し、しっとりとしたパンに復活します。

 

食パンなどの形が整ったパンに有効で、密閉容器やビニール袋に一晩入れておくと、翌日にはふわふわのパンに戻っています。

 

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固くなったパンを料理に使う方法

パンを主食としている欧米でも、固くなったパンをやわらかくして食べる工夫をしています。


パンそのものをやわらかくするよりも、固くなったパンをそのまま調理に使用して食べることが多いようです。

 

フレンチトースト

固くなったパンの代表的な料理の一つがフレンチトーストです。卵に牛乳と砂糖を混ぜ合わせ、卵液を作ります。

 

卵液の中に固くなったパンをひたし、そのまま漬け込みます。目安としては15分程度ですが、半日程度漬け込んだほうがしっとりと仕上がります。フライパンを熱してバターを投入し、卵液にひたしたパンを焼きあげます。両面がキツネ色になれば完成です。

 

フレンチトーストと同じ材料を使って、プリンを作ることもできます。固くなったパンをひと口大に切り分けます。耐熱皿に薄くバターを塗り、その中にパンを並べ入れます。卵と砂糖、牛乳を混ぜ合わせた卵液を耐熱皿の中に流し込みます。香りづけをしたい場合は、ラム酒を少し混ぜると良いでしょう。


予熱したオーブントースターに入れ、10分から25分程度焼いたら完成です。仕上げに粉砂糖を振りますと、見た目もキレイに仕上がります。

 

ラスク

固くなったパンを3ミリか5ミリ程度にスライスし、130度のオーブンで40分焼きます。バターを常温に戻しておき、パンにたっぷり塗ります。その上にグラニュー糖をふりかけ、再度130度のオーブンで20分焼いたら完成です。

 

面倒な場合は、スライスしたパンにそのままバターを塗ってグラニュー糖をふりかけ、180度のオーブンで焼き上げてください。

まとめ

固くなったパンはいろいろ工夫することで、やわらかくなったり、料理に活用できます。オーブンに入れてカリカリになるまで焼くと、クルトンとして利用することもできます。いろいろな料理にためしてみてくださいね。

文/小野寺香織