夫が不倫に走るのは、「夫婦関係がうまくいっていない」「妻とはセックスレス」など、夫婦仲に問題があることが多いもの。ところが今回お話をしてくれた妻たちは、「自分では仲がいいと思っていた」というのです。出がけのキスも夫婦生活もあったのに…あれはなんだったの? いまだ自問自答から抜け出せない、妻たちの声をお聞きください。
マメな男は誰にもマメ(愛さん/35歳/販売員)
家を出るときは、毎日「いってらっしゃい」のキスをして、夜の生活もほどほど。自分では「仲よし夫婦」だと思っていましたが、旦那は不倫していました。相手は会社の部下で、まだ20代のかわいい女性でした。
決してルックスがいいわけでも、年収が高いわけでもない旦那ですが、なぜか昔からモテるんです…その理由はズバリ「マメさ」。家では妻や家族に真剣に向き合い、結婚してからずっと「これから帰るね」の連絡を欠かしません。結婚記念日や私の誕生日には必ずプレゼントをくれ、食事に連れ出してくれます。
そんな気質の男ですから、会社の部下にも同じようにマメに接していたのでしょう。部下のほうから彼に惹かれ、男女の関係になってしまったそうです。不倫関係はなんと2年にわたっていたそうですが、それを隠し通すマメっぷりにも本当に驚かされました。
結局、ふたりで話し合って離婚はしない結論に至りましたが、「あんなにラブラブだったのにどうして?」という思いは、いつになても消えません。もう信用できないと思いつつ、優しさを知っているから離れられないんです。今後もずっと、この不安を抱えて生きるのでしょうか…。
バレないよう〝こなしていた〟(京子さん/32歳/事務員)
旦那が不倫していることがわかりました。言動に違和感があったので、ご主人が探偵をしているママ友に相談したところ、すぐに調べてくれたのです。夫婦仲もよかったので「まさか!?」とは思っていましたが、現実は残酷なものでした。
しかも調査でわかったのは、不倫しているという事実だけではありません。どうも彼は「子どもがある程度成長したら、妻と別れて不倫相手と一緒になる」ことを計画していたのだそうです。
でもいまはまだ、バレるわけにはいかない…なので毎日のキスも欠かさなかったし、夫婦の営みも〝こなしていた〟と。あれは私への愛情なんかではなく〝偽装工作〟だったということ。
そしてその屈辱の事実を、私はいま調停の場で不倫相手の口から聞いています。「私の結婚生活を返して!」…そう訴え続ける虚しい日々です。
「愛妻家」は自己アピールのネタ(美波さん/34歳/パート)
周りからは「おしどり夫婦」と言われる私たち。結婚して10年が経ったいまも、夜の営みは週に3回。キスだって日常的だし、このままずっと仲よしでいられると思っていました。でも彼は不倫していたんです、しかも複数の女性と。
ショックでさんざん泣きましたが、それでも「なぜ不倫をしたのか」知りたい…彼に理由を聞きました。すると、彼の答えは「別に理由なんかない」。この言葉を聞いてますます理解ができず、離婚を決意しました。
でもどうしても納得できず、彼の会社の同僚や知人に聞いてみると〝彼の本当の姿〟が明らかになったのです。周りの人たちが口を揃えて言うのは「世渡り上手の愛妻家」というキーワード。
彼は自分のことを「愛妻家」と豪語し、誠実な人間であると周りにアピール。しかも「愛妻家がモテる」ことを知っていたんです。実際、不倫はすべて、女性側からの猛アプローチだったとのこと。会社の同僚にも「最近モテ期がきた」と自慢していたそうです。
計算高く、会社でも常に出世街道を歩んできた旦那のこと、これくらいのパフォーマンスは容易だったのでしょう。結局、愛されていると思っていたのは私だけ…いまは、泥沼の離婚調停中です。
愛が冷え切った末の不倫であってもショックは受けるものですが、「愛し合っている」と思った相手からの裏切りは、計り知れません。妻たちが一刻も早く、立ち直ってくれることを願うばかりです。