どんなに冷めきった夫婦でも、いざ夫の不倫を知ると、裏切りへの悲しみや怒りが湧くのは当然のこと。でも、本当に辛いのは「夫の裏切り」だけでしょうか? サレ妻たちに話を聞くと「実はもっと辛かったことがある」という声が。彼女たちはどんなことに傷ついて、どんなことに涙を流したのか…お聞きください。

 

見えないマウンティングが始まった(香菜さん/33/パート)

数年前から関係は冷えきっていたので「旦那が不倫しても仕方ない」という気持ちが心のどこかにありました。なので割と、すぐに気づきましたね。でも、離婚を切り出されるわけでもなく、私も離婚する気はなく、見て見ぬふりをしていたんです。 ところがある日、子どもの幼稚園のママ友が旦那のデート現場を目撃したらしく、あっという間に噂が広まりました。表立って仲間外れにされるようなことはありませんでしたが…明らかにママ友たちの態度が違う。その日から〝夫に不倫されたかわいそうな女〟というレッテルを貼られ、見えないマウンティングが始まりました。

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会話に家族旅行が出てこようものなら、「あ…ごめんなさーい。香菜さんとこは、いま大変だもんね」「香菜さんの前で家族旅行の話なんかダメだって~」など、何かにつけて私を〝サレ妻〟として茶化すような態度。 本当にみじめで、辛いものでした。この春には卒園で、ママ友たちと離れられるのでホッとしています。他人が不幸になったとたんに優越感を感じる人と、もうつき合うこともないと思います。