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■親と同居の場合

親と同居を考えている場合、家族それぞれの要望を聞いておく必要があります。夫婦だけで勝手に家づくりの計画を進めてしまうと、疎外感から溝が生じて、同居後にぎくしゃくしてしまう心配も。 親が建築資金を援助してくれる場合は特に配慮が必要になってきます。 資金を半分ずつ出し合うならお互いの意見を取り入れる、親が全額出すなら親の希望を優先的に取り入れるなど、状況に応じて考えていくことが大切です。 また、親との同居で配慮が必要なのは、和室を用意すべきかどうかという点ではないでしょうか。和室に慣れている世代の場合、フローリングの洋室では落ち着かないことも考えられます。 ベッド派より布団派。と、布団で眠りたいという方には、和室を用意するのが良いでしょう。 親と同居している場合、将来介護が必要になることも想定し、バリアフリーにしておく、廊下、階段、トイレ、バスルームに手すりをつけるなどの配慮が必要です。 今すぐは必要ない場合、将来設置できるかどうかも確認しておきましょう。

■まとめ

家族構成ごとのマイホームづくりについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。家族構成によって必要となる要素は異なってきますが、共通して必ず必要なのが広い収納部屋です。 子どもと暮らす場合や親と同居する場合、もしくは親と子どもの三世帯で暮らすことになると大容量の収納スペースが必要になります。 玄関近くに収納スペースを作っておくと、靴や傘、自転車などの大型の荷物も収納することができます。 ひと部屋丸ごと収納できるスペースがあると、大家族でもしっかり収納することができて安心ではないでしょうか。