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子育て世代や親との同居を考えている家族にとって、理想のマイホームづくりはとても大変です。夫婦だけなら自分たちが居心地のいい家をつくれば良いですが、子どもや親にとっても居心地のいい家づくりを考えなくてはなりません。 家族みんなが少しでも快適に暮らせるよう、事前にしっかり話し合って理想のマイホームを形にしていきたいものですね。そこで家族構成ごとのマイホームを建てる上のポイントについて、いろいろ紹介していきます。

■夫婦二人の場合

夫婦二人の場合は、お互いが暮らしやすいマイホームを考えれば良いので、それぞれの理想を話し合うと、どのようなマイホームを建てたいのかが分かりやすいです。 互いに仕事をしている夫婦なら、できるだけ自分の仕事場に近いエリアでマイホームを建てたいと思いますが、どちらも通勤しやすい中間地点を選ぶと、もめることなく、スムーズでしょう。 夫婦といっても、お互いにこだわりは必ずあるので、絶対に譲れない条件だけを先に話し合っておきましょう。 お互いのこだわりをリストアップし、共通する点は取り入れるようにし、お互いに絶対に譲れないことを選んでいくと、理想の形が見えてきます。 マイホームは決して安価な買い物ではないので、お互いに不満が残らないよう、話し合いは徹底して行いましょう。 また、家の名義をどちらにするかも話し合っておきましょう。フルタイムの共働きなら共有名義にする、妻がパートなら夫名義にするなど決めておくようにしましょう。 夫婦の場合、リビングとダイニング、キッチンと寝室、来客用の個室があれば十分かも知れません。2LDK、または2DKくらいの広さの家で快適な生活を送ることができるうのではないでしょうか。 将来的に家族が増えることを考える場合には、フリースペースにしておくことで、将来パーティションを利用して部屋を仕切ることも可能です。

■子どもがいる家庭の場合

子育て世代のマイホームづくりで大切なのは、やはり子どもの暮らしやすさを重視した家づくりです。 就学前の子どものいる家庭は、どこの学校に通わせたいかを夫婦で話し合ってから家を建てるエリアを決めるようにしましょう。 通わせたい学校があれば、その学校のある学区内に家を建てる。という方法もあります。 子どもが急病になる場合や役所に行く用事を考え、近くに行政機関や病院、銀行などがそろっているかのチェックも必要です。 子どもが遊べる公園や、大型商業施設、キッズスペースのある遊び場があるなど、周辺状況はしっかりチェックしておきましょう。 子どもがいる家庭なら居心地の良いリビングやダイニングルームなど、家族で過ごせるコミュニケーションスペースを設置すると良いでしょう。 間取りに関しては、キッチンを対面式にしておくと、いつでも子どもたちを見渡すことができ、家族との会話も弾みます。 また、子供部屋が作ることで、部屋に閉じこもってしまう心配もでてきますが、リビングを通って上る階段にしたり、吹き抜けにすることで、子どもの行動を見守ることが可能になります。 子どものいる家庭はセキュリティー面も徹底しておく必要があります。玄関や勝手口は防犯機能の高いドアを設置するようにし、防犯用の窓ガラスにすることで、外部からの侵入を防げるようになります。 尚、ドアフォンは来訪者の顔がチェックできるカラーディスプレーを選び、録画機能の付いているものを選ぶと良いでしょう。