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前回は「性に関する子どもの質問には「魔法の言葉」を!」をお伝えしましたが、子どもへの性教育はママだけでなく、夫婦で担うもの。 「男の子にはパパから性教育をしてもらいたい」「パパにも一緒に性教育に取り組んでもらいたい」と思うママは多いのではないでしょうか。夫婦で性教育をするコツを性教育アドバイザーののじまなみさんにうかがいました。

 

特集INDEX

第1回 子どもの性教育って、いつから始めるべき?

第2回 「なんで赤ちゃんってできるの?」子どもの疑問に親としてどう答える?

第3回 子どもから突然、性の質問が…そんな時に使える「魔法の言葉」

第4回 パパが抵抗感なく子供の性教育に取り組む秘訣 

パパの性教育…どうしたらいいの?


「今の親世代は、性教育をほとんど受けずに育ってきた世代なので、ママも性教育に対して抵抗感や不安感を抱く人は多いと思いますが、その傾向はパパも同じか、むしろ強い場合のほうが多いんです。でも、パパが一緒になって性教育をしてくれるならそんなにいいことはありません!」とのじまさん。 ママの場合は、自らのお腹に赤ちゃんができた頃から、病院や母親学級などで命の話に触れる機会が多くあります。また、出産をすることで母性が芽生えたりもします。

 

一方、パパの場合は、最近になって親子教室に参加するなど育児に積極的なパパが増えてはきたものの、まだまだそういった機会を持てずに「どうしたらいいかわからないから子どものことはママに任せる」というパパも少なくありません。 とはいえ、子どもの性教育は夫婦で取り組んでいきたいもの。パパの抵抗感をなくし、ママとパパが一緒になって子どもの性教育をするためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

「まずはママが発信源となって、体の話、性の話、愛の話、命の話を家庭でするのが当たり前という環境を作ってみてください。パパがいるからと遠慮したりせずに、ママと子どもが普段からそういう話を楽しくできる雰囲気ができていると、パパも参加しやすくなります。そこまで家庭の雰囲気を温めてください」

 

のじまさんが開催されているような性教育の講座を受けてみるのもよいでしょう。実際、「パンツの教室」の講座を受けられたパパから次のような後日談が届いているそうです。

 

・夫婦ともに性教育に対して抵抗なく取り組めるようになりました! ・受講後、第3子が生まれた際には立ち会い出産をし、命の大切さ、生きること、生まれてきてくれたこと、僕ら夫婦を選んでくれたことに感謝していることを改めて伝えました。これは受講していなければ言っていなかったであろう言葉だと思います。 ・抵抗を感じるのは、僕ら親が行為そのものを知っているからであり、その説明も済んでしまえば性教育は単なる日常会話になっております。

 

パパが参加できるようになるとその先はとてもスムーズに進むようになります。夫婦で「この話はあなたからお願いね」などと相談しながら楽しく性教育をしてみてください。