子どもが小学校に入学すると、不安やストレスになるのが「PTAの役員決め」です。どんなことをやっているかわからないけど、とにかく大変そう…というイメージを抱くママたちも少なくないのではないでしょうか。 また、フルタイムで働いているママだと、PTAの仕事をこなせるか心配だと思います。 ここでは、意外と知らないPTAの実態や、PTA役員になることのメリットを紹介します。 役員決めも不安やストレスなく挑めるようになるかも知れません。
●PTA役員は避けて通れない?
PTA役員は大変なのでは…と心配される保護者も少なくありません。しかし、PTA役員は、一般的に、 小学校6年間のうちに、1人1回は何かしらの役員が回ってくることが多いようです。 学校によって、役員の決め方は異なりますが、ほとんどの場合、PTA役員は避けて通れないものなのです。 PTA役員の選出方法は、事前にアンケートを採って立候補者を募ったり、保護者会などで挙手してもらったりして決めるのが基本のようです。 そして、立候補する人がいない場合は、教師や元役員によって推薦されたり、ジャンケンやくじ引きで決められたりすることもあるようです。 また、子どもが高学年で、役員を一度もやったことのない方は、推薦やくじ引き、ジャンケンの対象者として選ばれる可能性があります。 「フルタイムで働いているからできない」「下に小さい子どもがいるから難しい」という理由で断りたいと考えている方もいると思いますが、学校や地域によっては断りにくいことも。 特に、共働きでなかなか休めない、シングルマザーで仕事と子育てで忙しい、親の介護で目が離せない、という場合は、役員の活動が重い負担となってしまうこともあります。 そのため、さまざまな理由や事情で役員を引き受けられないと訴える方もおり、状況によっては重苦しい雰囲気に包まれてしまうことも。
●PTA役員になるメリット
このように、ネガティブなイメージを持つ方も少なくなく、できれば避けたいと思っているPTA役員ですが、実際に役員を務めた方の意見を聞くと、本人にとっても子育てにとってもメリットとなることがたくさんあると言います。 それでは早速、PTA役員のメリットを見てみましょう。 ・クラスや学年を超えたママ友ができる 小学校のPTA活動は、各クラスから選ばれた母親や父親と一緒に活動していくことになります。 そのため、役員をやっていないと接する機会のない、他のクラスや違う学年の人とも知り合いになることができるので、コミュニケーションがかなり広がるのです。 活動を行っている間に、さまざまな話をしたり聞いたりできるので、これまでは得られなかった情報がどんどん入ってきます。同じ学年や同じクラスのママ友からでは聞けなかった、受験や進路など、子どもの将来に役立つ情報も、先輩ママからは聞くことができます。 また、一緒に活動していく中で、親しい関係を築き上げていき、子育ての悩みを聞いてもらえたり、PTA活動について不安があれば、共に励まし合って乗り越えていけるようになります。 ・メリハリのある生活を送れるようになる PTA役員の仕事は、それぞれが自分の時間をなんとか作って参加する“ボランティア活動”になります。 この点が、PTA活動に対して良くないイメージを抱いたり、負担になると感じたりする大きな理由でしょう。 しかし、考え方を変えてみると、仕事や家庭以外にも、必要な時間を作り出せるということは、自分の1日の時間を効率よく大切に使えるようになり、生活のリズムも整うようになるのです。 特に、仕事を辞めて子育てと家事に専念していた方にとっては、自分の新たな仕事が増えて、時間の使い方も大きく変わるきっかけとなります。また、これまで家にいることが多かった生活が、外に出てPTA仲間と活動することで、さまざまな刺激を受けて、社会復帰への意欲にもつながるかもしれません。 ・学校が身近な存在になる 親が小学校に出向く機会は、基本的に、行事や授業参観がある時くらいでしょう。そのような普通の親に比べて、PTA役員になると、小学校を訪れる機会が多くなります。 それに、先生と直接お話しする機会も増えるので、子どもから聞いた話や、学校から配布されるお便りやプリントだけでは知り得ない情報も、自然と入ってくるようになります。 そのため、学校や先生方がより身近な存在となり、これまでとは違った学校の見方ができるようになります。 そして、活動を通して学校のサポートをする中で、学校の状況や子どもたちの様子も把握できるようになります。 これまでは、子どもから一方的に学校の話を聞くだけだったのに、子どもの話の内容もよく理解できるようになり、親子で会話を楽しめるようになります。 つまり、PTA役員で学校と関わることで、学校や先生方に対して親しみをもつことができ、子どもとの学校に関する会話が増え、親子で学校が好きになるのです。