■パワハラ(パワーハラスメント)

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今や社会問題となっているのがパワハラです。職場での自分の地位を利用して、部下に業務範囲を超えて身体的・精神的苦痛を与えるハラスメントです。 上司に限らず先輩社員から行われることも多いハラスメントで、言葉の攻撃だけでなく、場合によっては殴る蹴るなど、身体的に被害を与えることもあります。 他の社員の前で、怒鳴ったり嫌味をいったりと吊るし上げるような行為をしたり、通常業務をさせずに雑用ばかりさせるなどの行為もパワハラにあたります。 パワハラにあった場合、自分一人で解決しようとしないでください。先輩社員からパワハラを受けているなら上司に相談を、上司にされているならさらにその上の上司に相談するなど、立場の上の人に相談することが大切です。 場合によっては相談した人がパワハラの事実を握りつぶすことも考えられますので、その場合は会社の上層部に直談判するか、もしくは労働局に相談するようにしましょう。 パワハラをしていた上司が否定することも考えられますので、必ずパワハラ被害にあっている証拠を集めておきましょう。

■アルハラ(アルコールハラスメント)

普段は何のいやがらせもしない上司が、飲み会の席では豹変してお酒を強要することがあります。これをアルコールハラスメントといいます。 お酒を飲まない人にとって、一杯のお酒を飲むことを強要されることは苦痛でしかありません。しかし、お酒を飲む人は自分本位で考えるため、平気でお酒を強要してきます。 無理矢理お酒をすすめると、急性アルコール中毒になってしまうこともあり、場合によっては命を脅かす危険性もあります。 本来なら上司がアルハラをしないように気を付けるべきですが、お酒の席ではまともな判断ができないことも少なくありません。 自分の身を守るためにもアルコールをすすめられたときは、こっそり店員さんにノンアルコール飲料に変えてもらうなど、工夫しましょう。 酔っぱらっている人に何をいっても聞いてもらえないこともあり、断るとさらにヒートアップすることもありますので、すすめられたらコップに口をつける程度にしておき、仕事の話などを始めて相手の気持ちをお酒から他に向けるようにしましょう。

■まとめ

職場におけるハラスメントについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。紹介した他にも、人を無視するモラハラ(モラルハラスメント)や、中高年の人の年齢に対していやがらせをするエイハラ(エイジメントハラスメント)、リストラ対象者に行うリスハラ(リストラハラスメント)など、さまざまなハラスメントがあります。 ハラスメントにあったときは一人で悩まずに、すぐに上司や先輩社員に相談するようにしましょう。