会社におけるさまざまなハラスメントは年々増加傾向にあり、近年では大きな社会問題となっています。ハラスメントはいじめや嫌がらせを増加させる原因となるため、ハラスメントを根絶させるよう人事管理を徹底している会社も少なくありません。 ハラスメントがどんなものなのかを理解していないと、自分が被害者になるだけでなく加害者になることもあります。職場のハラスメントはどのようなものがあるのか、また、対処はどのようにすれば良いのか紹介します。
■セクハラ(セクシャルハラスメント)
ハラスメントといえば、まずセクハラを思い浮かべる人も多いことでしょう。性的ないやがらせをされることで、一般的には男性から女性に対して行われることが多いようです。 しかし、逆セクハラという言葉があるように、女性から男性に対して行われることもあります。 職場で自分の立場を利用して相手に言動を強要するいやがらせで、いうことを聞かなかったら辞めさせる、または降格や異動させるなど、相手に強迫観念を与えるものです。 場合によっては性的な要求を受け入れることで昇進できるなど、相手に対する利益を見せてセクハラを行うこともあります。 利益関係がなくても、単に女性だからといって性的言動を行うとセクハラになります。飲み会でお酌を強要する、結婚や出産のことを聞くとセクハラに値します。 セクハラにあった場合、我慢する女性がとても多いですが、ハッキリとセクハラだと相手に伝える必要があります。 女性が我慢すればするほど、相手はここまでの発言は許されるなどと勘違いしてしまうため、イヤなことはイヤだと相手に伝えなくてはなりません。 セクハラを行っていると自覚していない男性も多いため、言葉にして教えてあげないと分からないこともあります。 女性がイヤだと感じている時点でセクハラになることをしらない男性も多いので、相手に伝わるようハッキリとセクハラだと伝えましょう。
■セカハラ(セカンドハラスメント)
セクハラ被害にあったことを会社に伝えると、真実なのに会社側からさらなる嫌がらせを受けることがあります。 相手の言い分を鵜呑みにしたり、自分のほうから誘ったのではないか、被害妄想ではないかなどの二次的被害を受けることをセカンドハラスメントといいます。 会社の上層部だけでなく、同じ職場の仲間からもセカハラを受けることもあります。一番にかばってくれるはずの女性社員が敵になり、セカハラをしかけてくることも考えられます。 会社にセクハラを訴えた場合、セカハラの被害を受けることは十分に考えられますので、事前に証拠集めをしておくことが大切です。 いやがらせをされた記録を残しておく、音声や画像データを残しておくなどして、相手が言い逃れをできない証拠を集めておきましょう。 画像や音声証拠が集められない場合でも、セクハラにあったときに周りの人にすぐ相談するなど、自分がセクハラで悩んでいたことをアピールしておけば、セカハラ被害を防ぐことができます。