■自分の意見を主張するばかりの自分勝手
自己主張と自分勝手をはき違えている人も少なくありません。会社で自分の意見を主張することは大切ですが、自己主張はそれを押し通すことではありません。 自分勝手な人はとにかく自分の意見を通すことに重点を置いているため、意地になりすぎて目標を誤ることもあります。 会社は自分より良い案があるなら積極的に取り入れるものですが、自分勝手な人は、自分のほうが優れていると主張したいためにあの手この手を使って、他の人の案を阻止しようとします。ひどい場合は自分を誇張してまでも、自分の案を通そうとするでしょう。 自分の案で会社に利益をもたらせることができれば良いですが、他の人の案のほうがさらに利益をもたらせる場合、仕事ができる人なら冷静に判断できるはずです。 自分勝手な人は自己愛が強いため、周りからの賞賛を求める傾向が強いようです。プライドも高く、自分は誰よりも優秀だと思い込んでいる傾向もあるため、自分勝手な行動に出てしまうことが多いようです。
■NOといえる勇気があるのが自己主張
自己主張は何も自分の意見を通すだけではありません。誰かが間違えているときに、ハッキリとそれを指摘するのも自己主張の一つです。 他の人が間違えた意見を述べているとき、それに対して間違えていることを指摘するとともに、その理由についても論理的に説明できなくてはなりません。 また、企画などを反対する場合は、それに対しての代替案も用意しておかなくてはなりません。 ただ間違いを指摘したり意見を反対するだけでは、感情論で話をしていると思われるので、その間違いを客観的に分析できる能力が必要です。 根拠のない自己主張は自分勝手と思われてしまうこともありますので、しっかりと根拠を示すようにしましょう。
■周りの意見を取り入れながら自己主張しよう
会社では自分の意見を積極的に主張することも必要ですが、自分だけの意見を通そうとするのではなく、周りとディスカッションしながら自己主張することが大切です。 絶対に自分が正しいと思い込んでいると、周りとの意見交換もできず、一人よがりになってしまうこともあります。 会社は社員同士で協力し合って仕事を作っていくので、周りの意見を取り入れながら自分の意見を主張し、ディスカッションすることが必要です。 相手の主張も聞き、自分の意見もハッキリと主張することで、より良い方法を探っていくことができます。
■自己主張も自分勝手も場合によっては同じに見られてしまう
会社にとって良かれと思って自己主張をしても、場合によっては自分勝手に思われてしまうこともあります。 自己主張をする場合、必ずその根拠を提示し、代替案を用意しておくことが大切です。また、自分の代替案を通そうとするのではなく、方向性を示すものとして提案し、より良い方法がないか意見を交換できるようにするのが理想的です。 何ごとも自分の意見を通すのではなく、他の人の意見の良い点を挙げた上で、自分の意見を主張するようにすると、周りとうまく意見交換することができるでしょう。 毎回自己主張しているとただの自分勝手な人と思われてしまうこともありますので、自己主張すべき場とそうでない場をしっかりと使い分けする力も必要です。
■まとめ
自己主張をすることは良いことですが、いきすぎると自分勝手に思われてしまうこともありますので、気を付けたいものですね。 周りとぶつかりあうことで本音を引き出せることもありますが、場合によっては恨みを買ってしまうこともありますので、相手への敬意を忘れずに意見交換をすることが大切です。自分勝手と思われないよう、思いやりの気持ちを持って周りに接するようにしましょう。