法律の上で「有給休暇の取得」は労働者の権利です、理由の申請も必要ありません。とはいえ休みを取るときは、業務に支障が出ないような準備や周りに迷惑をかけないような配慮は必要ですよね。決して間違ってはいないんだけど「それは勘弁して!」と、ママたちが思う有給休暇の取り方って、一体どんなものなのでしょう?
朝礼で宣言しなくても…(すみえさん/ 36歳/損保)
私の勤務先は「正月明けは4日から通常営業」と決まっています。でも毎年、休み明けの仕事量は想像を絶するもので「年明けのことを考えると、年末休みがかえって憂うつ」と社員たちが口を揃えるほどです。
ところが昨年末、朝礼のときに上司が「今年もそろそろ残りわずか。最後までしっかり気を引き締めていこう!」と檄を飛ばすと、ひとりの女性社員が手を挙げました。何かの業務連絡かと思いきや「今年は年明けの4日から6日まで、お休みをいただきます。よろしくお願いします」と淡々と宣言したのです。 上司が理由を尋ねると「家族でハワイに行くんです。いま行っとかないと、もうすぐ下の子の飛行機代がかかっちゃうんです」とのことで…うちで働いてるなら年明けがどんなに忙しいか、痛いほど分かっているはず。それでも休むなら上司に伝えればいいのでは…朝礼で、みんなの前で宣言しなくても…おそらく同じ想いが頭を巡り、一同唖然。 そして年が明け、膨大な仕事がようやく片づいた頃、彼女がこんがりと焼けて出社したのでした。