■分譲マンションなら、管理規約に則って対応を

分譲マンションの場合、入居者同士が安心して生活できるよう、管理規約が定められています。悪臭トラブルに悩まされたときには、この規約に違反した行動がないかどうかを確認するところからスタートしましょう。規約違反が発覚すれば、正当な主張として認められやすくなるでしょう。 問題は、ベランダにおける行為について、明確な規約が存在しない場合です。この場合は、まずは規約の変更を目指して行動してみてください。 規約を変更するためには、マンションの理事会に内容を伝え、その上で総会を開き、住人の方々の意見を聞いて決定することになります。ルールが制定されれば、悪臭トラブルも軽減できることでしょう。

 

■まとめ

毎日の生活の中で、周辺住戸のベランダから漂う悪臭に悩まされるのは、ストレスの原因になってしまいます。特に多いのは「タバコ」に関するトラブルですが、子どもと一緒に生活していると、臭いだけではなく副流煙による健康被害も気になってしまいます。 嫌な臭いが漂ってくると、ついイラッとして「相手に直接文句を言ってやろう!」なんて思うこともあるかもしれません。しかしこれはあまりオススメできない方法です。臭いが漂ってくる範囲は、想像している以上に広く、クレームを伝えた先が「本当の原因ではない」ということも充分に考えられます。 また、たとえ臭いの原因がその住戸にあったとしても、直接苦情を伝えることが住民同士のトラブルにつながってしまう可能性もあります。 賃貸でも分譲でも、まずは建物全体の「ベランダ使用のルール」について確認してみてください。ルールで定められていない場合には、それを変えることも視野に入れて、行動すると良いでしょう。