■ミルク派のメリット
1.誰でもミルクをあげられる 母乳はママでなければあげることができませんが、ミルクならパパや家族が代理であげることができます。 ママの手が離せない状況や、外出しなければならないときなど、パパにミルクをお願いすることができれば、安心です。そして何より、パパの育児参加の動機付けにもなりますね。 2.赤ちゃんの飲んでいる量が分かりやすい 哺乳瓶の目盛りで赤ちゃんの飲んだ量が分かるため、健康状態を把握しやすいというメリットがあります。あまり飲まない場合や飲みすぎる場合は、量をメモっておけば保健師や医師にも相談しやすいですね。 3.飲み物・食べ物はなんでもOK 母乳の場合には、食事に気を配る必要があります。 アルコールはもちろんNGになりますが、「母乳に良い食べ物」を意識し、チョコやケーキといった間食を控えなければならないため、ママのストレスになることも。 しかしミルクの場合には、赤ちゃんの体に直接影響がない分、ママの欲しいものを口にできます。好きなものを食べることは、育児のストレス発散にもなるでしょう。
■完母・完ミにこだわらなくても良い
完全母乳での育児を「完母」、完全ミルクでの育児を「完ミ」と言ったりしますが、必ずしも完全にどちらかを選択しなければならないというわけではありません。 母乳を基本とし、赤ちゃんが足りないようだったらミルクを足したり、夜間だけはママが楽なミルクだけにしたりと、そのときに合わせて対応すれば良いのです。こういった、いわゆる「混合」の方法を取られている方も多くいます。 厚生労働省の調査によると、昭和60年度は49%のママが完母、混合派は41%、9%が完ミだったそうですが、平成17年度には完母が42%、混合が52%、完ミは5.1%と、混合派が完母を上回っています。平成27年になるとまた完母派が少し優勢になるのですが、混合派も45%と高い数字が出ています。 時代と共に完ミ派は減少傾向にあるものの、完母派も完ミ派もどちらも半数程度存在しており、意外とみなさん柔軟に対応されているということが分かります。 母乳とミルク、それぞれの育児は一長一短です。母乳が出るならば初乳だけはできるだけあげるようにして、それ以降は赤ちゃんの様子も見ながら、柔軟に対応してみてはいかがでしょうか。