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赤ちゃんを産んだその日から始まる授乳。しかし、はじめから十分な量の母乳が出るママは実は少ないのです。 しかしながら、実母や義母など少し年配の方の中には、「母乳でなければだめ!」というの考え方もあるため、プレッシャーを感じているというママも多いのではないでしょうか。 また、自分のバストの型崩れが気になるというママの中には、あえてミルクを選択するという方もいるでしょう。 実際に、母乳とミルクでは、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。 早速、見てみましょう。

■母乳派のメリット

1.赤ちゃんの免疫力がアップする 出産から10日以内の母乳のことを「初乳」と呼びますが、この初乳はその後の母乳よりも黄色く粘り気があります。 この中には、免疫グロブリンAやラクトフェリンといった免疫物質が含まれており、ロタウィルスや百日咳などの腸管や呼吸器への感染症や、アレルギーなどから予防する効果があります。 そのため、できることならミルク派のママもこの初乳だけは、少しでも飲ませてあげた方が良いでしょう。 2.母体の回復がスムーズ 完全母乳の場合、1日に約700kcalが消費されていると言われており、母乳をあげているだけでダイエット効果を期待することができます。 「産後の肥立ち」という言葉があるように、産後の母体は元に戻ろうとする力が大きく働いています。 この期間に授乳をしているだけで、体重減少の手助けとなるわけです。 また、授乳をすると、オキシトシンというホルモンが脳から分泌されます。オキシトシンは子宮の回復を促進するため、子宮の回復もスムーズになるそうです。 3.手間がかからない ミルクはお湯を沸かすところから始まり、哺乳瓶の洗浄、消毒といった一連の作業が発生します。 作り置きができないため、赤ちゃんがミルクを欲して泣いていても、すぐにあげられないというデメリットがありますが、その点、ミルクと比べて準備の手間がないため、すぐに赤ちゃんを満足させてあげられることができます。 赤ちゃんとのお出かけでは、どうしても荷物が多くなりがちになります。


そんな時に少しでも荷物を減らすことができるのも、メリットと言えるのではないでしょうか。 4.コストがかからない ミルクが月々12,000円前後の出費があるのに対し、母乳であれば0円です。 哺乳瓶や消毒用品といったグッズも不要なため、家計に優しい点もメリットです。

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