男女雇用機会均等法の施行から30年以上、この間に女性を取り巻く職場環境は、それ以前と比べれば大きく変わりました。「女性だから」「女性なら」という差別は禁止され、男女は平等に扱われるはずが…いまだに職場で〝女性たるもの〟を声高に叫ぶ存在が。〝時代錯誤なジェンダー思想〟から抜け出せないお局様に苦しむママたちのお話です。
こういうのは女性の役目、って誰が決めた?!(さつきさん/28歳/営業)
少人数経営の私の職場に、数年ぶりに新卒の男性新入社員が入りました。いままでいちばん下っ端で、すべての雑用をやっていた私は「これで卒業だ!」と喜んでいたんです。 ある朝その新人くんが、みんなの机を拭いたり、書類ロッカーの鍵を開けたりと、指導係の指示に従って、さっそく雑用をこなしてくれていました。すると、ひとりの先輩女性社員が「男性はそんなことしなくていいの。これは女性の役目なんだから」と彼に言ったんです。
「いやでも、新人の仕事と言われて…」と戸惑う彼の手から、書類ロッカーの鍵を取り上げ…「はい、これよろしくね」と私の机に置いたのです。そしてポカンとする私に「こういうことは、女性がしてあげないと」と言い、立ち去って行きました。 私が入社するまでだって。男女問わず一番年下の社員がしていた仕事、女性だからではなく新人が任される役目です。個人の主義は勝手に主張すればいいですが、仕事に影響するのは納得いきません。上司に相談することにします!