■価値観の違う部下との付き合い方

・仕事は奪わずに任せてみる 自分との価値観が違うと、何かと反発してくる部下も多いものです。口には出さなくても陰口をいったり、不満を抱いていることは少なくありません。 価値観の違う部下に対しては、頭ごなしに「いわれたことだけやっておけ」といいたくなるかもしれませんが、それだと部下は育ちません。 部下が自分の仕事のやり方に不満があった場合、仕事を任せてみるのも一つの方法です。自分で仕事をしてみることで、なぜ上司がそういうことをいっていたか理解できるようになります。 仕事を任せることで自分は信頼されていると自信を持てるようになりますし、上司との信頼関係も築くことができるでしょう。 自分と価値観が合わないからといって排除するのではなく、あえて任せてみることで関係が良好に向かうこともあります。 ・否定するのではなく受け止める 価値観の違う部下だと、何ごとも否定したくなります。部下でなくとも価値観が合わないと、相手を否定しがちになるものです。 価値観の合わない部下から仕事で新たな提案があったとしても、受け入れることができず全て却下してしまうことはないでしょうか。 上司の仕事は個人的な感情を部下にぶつけることではなく、部下の能力を引き出し育成することです。客観的な目線で部下を観察して評価し、やる気を引き出してあげることが必要です。 価値観が合わないからといって部下を否定するのは、自分の管理能力が低いことを証明しているようなものです。 自分の役割をきちんと把握すれば、部下を否定するのではなくしっかりと受け止められるようになるのではないでしょうか。 ・自分のスタイルを押しつけない 自分と価値観が違う部下に対しては、同じ方向を向いてほしいと思い、つい自分のやり方を押しつけてしまう上司もいます。 仕事のやり方を全く知らない部下ならともかく、ある程度確立している部下に対して押し付けても何の効果も期待できません。 自分のやり方が正しいと信じているからこそ部下に押し付けてしまうかもしれませんが、部下からすると単に承認欲求の強い上司に思われてしまうことでしょう。 そもそも上司は部下を承認するほうの立場なので、自分の価値観やスタイルを押しつけず、部下の仕事ぶりを見届けてあげるようにすると、価値観の合わない部下ともうまく付き合えることでしょう。

■まとめ

価値観のちがう上司や部下との付き合い方について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 上司と部下の関係とはいえ、他人同士だから価値観が違うのは当たり前です。価値観が違うからといって相手を否定するのではなく、相手を受け入れる心の広さがお互いに必要になってきます。 価値観が合わないとピリピリするのではなく、気付かないフリをする鈍感力も社会人には必要です。会社はいろいろな人が集まって仕事をしているので、自分の価値観を押し付けないよう気を付けましょう。