毎日のように新しい話題がフィーチャーされるネットの世界。この記事では、SNSや検索サイトで注目を集めているワードを解説&深堀りしていきます。今回取り上げるのは、Twitterで話題の「ニクジュディ」。

 

「ニクジュディ」って一体何?


主に同人活動を行っている人々の間で、“カップリング”という用語が使われています。これはキャラクターの関係性などを現す言葉で、少し前は「○○×○○」という掛け算で表記される場合がほとんど。しかし最近では“×”の部分が取り払われることが多く、例えば『ONE PIECE』のゾロとサンジの場合は「ゾロサン」というカップリング名になります。

 

今回話題になった「ニクジュディ」は、大人気映画『ズートピア』のニック・ワイルドとジュディ・ホップスのカップリング名。実は今かなり“アツい”とされるカップリングで、SNSなどには数多くのファンアートが投稿されてきました。

 

「ニクジュディ」の魅力は何といっても、2人の生い立ちや性格が“対照的”であるということ。まずジュディ・ホップスは、『ズートピア』の世界でウサギ初の新人警官になった女性。日本でいうと田舎から都会に“上京”してきたような境遇で、数々の困難に遭遇しながらも夢に向かって奮闘します。一方でニック・ワイルドは、都会の生活に慣れ切ったシティボーイのキツネ。“キツネらしい人生を生きる”夢を忘れた詐欺師で、陽気な性格でありながらリアリストで皮肉屋です。

 

映画ではそんな2人がひょんなことからタッグを組んで事件解決に奔走するのですが、徐々に距離を近づけていく“友達以上恋人未満”な関係にキュンキュンする人が続出。「あまりに尊すぎて映画館で死ぬかと思った」「この2人には一生イチャイチャしててほしい」「もうつき合っちゃえよ」との声が相次ぎ、いつしか「ニクジュディ」というカップリング名が生まれました。

 

「ニクジュディ」日本上陸にガチ勢が狂喜乱舞


そんな「ニクジュディ」がTwitterで話題になった理由は、2月4日より東京ディズニーランドでニック&ジュディの“キャラクターグリーティング”が行われるから。キャラクターグリーティングとは、パーク内のキャラクターと触れ合ったり写真を撮ったりすること。つまり東京ディズニーランドでニック&ジュディに会うことができるため、「ニクジュディ」ファンが大盛り上がりしている訳です。

 

2人(2匹)の出没場所は、「プラザパビリオン・バンドスタンド」前。「ニクジュディ」の“キャラグリ”が発表され、Twitterでは「ニクジュディに会えるという事実だけで涙が止まらない」「ニクジュディと会った時のことをシミュレーションしたら気絶した」「絶対に会いに行く!」「むしろニクジュディのツーショットを撮るカメラになりたい」といった声が上がっていました。

 

また「ニクジュディ」はTwitterでトレンド入りを果たしており、話題性の高さから「これめっちゃ混むだろうな」「アトラクションよりも並びそう」と心配する声も。パーク開園後にはキャラクターグリーティングの整理券が配布されるのですが、定員に限りがあり争奪戦になりそうです。

 

日本で“ニクジュディ旋風”が巻き起こる!?


海外のディズニーランドでは、既にニック&ジュディのキャラクターグリーティングが行われてきた模様。SNSなどでは「上海でニックに壁ドンされてきた!」「ニクジュディに会うために香港行ったのはいい思い出」「アナハイムでニックとジュディにハグしてもらえた! もうアナハイムに住みたい!」といった報告も寄せられています。

 

また「とうとう日本にニクジュディが上陸するのか」「ニクジュディオタクが多い日本でキャラグリやったらすごいことになりそう」「東京(千葉)でニクジュディに会える! こんな素晴らしいことはない!」という声も。日本で映画が公開されたのは2016年ですが、今年になって“ニクジュディ旋風”が起こりそうです。

 

文/河井奈津