毎日のように新しい話題がフィーチャーされるネットの世界。この記事では、SNSや検索サイトで注目を集めているワードを解説&深堀りしていきます。今回取り上げるのは、Twitterで話題の「魔法のフライパン」。
「魔法のフライパン」って一体何?
1月10日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)で、「魔法のフライパン」が紹介され話題になりました。「魔法のフライパン」とは、三重県の小さな町工場「錦見鋳造」が生み出したにフライパン。「錦見鋳造」は長年工業部品などを下請けで作ってきた鋳造メーカーなのですが、下請け脱却を目指して作った「魔法のフライパン」が大ヒットしたそうです。
一般のフライパンとの違いは、圧倒的な熱伝導率。「魔法のフライパン」は鉄と炭素でできており、短時間で熱が伝わります。実際に番組は、ステンレス製のフライパンと比較。サーモグラフィーで計測したところ、ステンレス製のフライパンは200℃になるまで2分30秒かかっていました。
一方で「魔法のフライパン」は、たった36秒で200℃に到達。この熱しやすい性質によって、普段の料理がより美味しく仕上がるそうです。例えばチャーハンは、中華料理店のようなパラパラチャーハンに。鶏肉は表面がパリッと仕上がり、肉汁が逃げてしまうこともありません。
また炭素が含まれているのため、遠赤外線効果で食材の中心部分までしっかり火が通るのだとか。そのため「使うだけで料理が美味しくなるフライパン」として話題を呼び、工場の売り上げの7割を占めるほどのヒット商品となりました。