繊細な子は、ストレスもおねしょ再発の原因に…
いっぽう、冬場に限らず、ずっとおねしょが出ていなかったのに最近急に再開してしまった…という場合、その子にとって気になることが影響しているのかもしれません。 一般的にストレスの原因になると言われるのは、引っ越しや入園入学といった大きな環境変化や、園やクラスで意地悪されているなど友だち関係のトラブル、ママの妊娠出産などが挙げられます。
ただ、こういった分かりやすい要因だけでなく、その子の性格によっては「習いごとのコーチが他の子を叱っている声が怖い」といった間接的なものでもストレスを感じてしまうことがあります。
また、怖いテレビ番組などを見て、夜中に目が覚めたにも関わらずトイレに行くことができずにおもらししてしまった…という体験は、ママの中でも思い当たる人がいるのではないでしょうか?
再発するおねしょは病気のせい?
小さいうちのおねしょは「誰にでもあること」で済まされますが、年齢が上がってくると、周りの子やきょうだいはほとんどおねしょをしないのにこの子だけどうして?と、病気を疑ってしまうママもいるかもしれません。
5~6歳を過ぎても日常的におねしょが続く場合は「夜尿症」という症名になり、お薬での治療も視野に入ってきます。
夜尿症の原因としては、生まれつき膀胱のサイズが小さかったり伸縮性がなかったりする「膀胱型」と、本来寝ている間に分泌されるはずの抗利尿ホルモン(尿を濃くしてためておけるようにするホルモン)が十分出ていない「多尿型」があります。 ホルモン生成が上手くいかない子の場合、抗利尿ホルモンを補充できる薬を服用することで大きく改善するといわれています。
ふだんはおねしょをしない日が続いていたのに、急におねしょが再開した場合は、体質的なものではなく、寒さやストレスといった一時的な原因であることが多いと考えられますが、あまりにも続く場合は受診した方が今後の方針が立てやすいでしょう。