大人同士で話している時に、いきなり「ねえねえママ」と入ってくる子や、「それってこうだよね、知ってる!」などと会話に参加したがる子。 その時その時の気持ちに正直に行動するのが子どもの素敵なところなので、時々そうなってしまうのは当たり前。でも大切な打ち合わせの途中でもお構いなしだったり、毎回毎回だったりすると、わが子であれば「どう言い聞かせればいいの?」と困ってしまいます。さらに、よそのお子さんであれば「迷惑だけど他人が注意するのも…」と内心モヤモヤしてしまうかもしれません。 今回は、そんな「大人の会話に割り込む・入りたがる子」にはどう対処するのがいいのか、親としておすすめの対応と、注意するべき点などを考えてみました。
「大人の会話に入ってくる子」ママたちの体験談
公園や支援センター・園庭解放など、子どもを連れていくための場所では、ママは子どもから目を離さず見守ったり一緒に遊んだりするのが基本なので、子どもが大人の会話に割り込んで問題になることは少ないようです。
問題になりやすいのは、自宅にお客さんが来たり、ママ自身の友人と集まる時など、全員が子連れではなかったり、子どもメインの会合ではない場合。
「今年は自治会の役員に当たり、行事の打ち合わせなどで近所のお宅へ伺うのですが、あるお宅のお子さんが、“それって運動会の話?”と聞くので、“そうよ”と答えると、機関銃のように“私は前にかけっことなわとびに出て、一番になったから色鉛筆をもらってね…”と止まりません。お母さんもずっとしゃべらせるままにしていて、いつまでも本題の話が進まず、私も家で子どもの世話や家事が待っているので、内心イライラしてしまいました…」(Yさん・35歳・10歳と7歳と4歳のママ)
「会社員時代の友人数人で会う時、5歳のお子さんがついてきたがるとのことで、いつも連れてくる人がいます。他のメンバーは子どもがいなかったり預けてきたりで遊び相手がいないので、大人が順番に相手していますが、正直、全員がよその子でも子ども大好きというわけではなく、子守りもあまり度が過ぎると苦痛に感じてしまいます」(Fさん・30歳・2歳のママ)
保育園では降園後に子ども同士で遊ぶということはほとんどありませんが、幼稚園は2時~3時で終わるため、子ども同士が遊ぶ約束をして、ママと共に誰かの家にお邪魔することは日常茶飯事。
4~5歳になると、子どもたちは一室で遊び、大人はリビングでお茶という形が多くなってきますが、いつの間にか子どもの輪を抜けて、大人の方に来たままになってしまう子が時々います。
「子ども同士で遊んでいたはずなのに、いつも10分もするとママたちのテーブルに来て、誰彼となく話しかける子がいます。最初は相手をしますが、ひとしきり話を聞いてあげてから元の会話に戻ろうとすると、また誰かに話しかけてしまうので、お母さんが子どもたちのところへ無理やり連れ戻してはまたやってきて…のエンドレス」(Sさん・33歳・4歳と0歳のママ)
「娘が幼稚園の頃、それで困っていました。二人でお約束をしたのに、相手の子を放り出してママたちのところに来てしまうので、申し訳ないやら困るやら…。お友だちと遊ばないなら今度からお約束しちゃダメと言い聞かせ、やっと普通に遊べるようになりました」(Mさん・37歳・当時5歳のママ)
「ママ友の子は、ひんぱんに話しかけてくるわけではないのですが、聞いた内容を誰にでもしゃべってしまうので、うっかり込み入ったことを話せません。息子がいま隣の席の子からよく小突かれたりしていて、去年も何人かとトラブルになっており、同じクラスだった子のママと同席したので情報を聞きたかったのですが…」(Iさん・34歳・2年生のママ)
体験談を聞いていると、大人の会話に所かまわず入ってくる子には、 「自分に注目してほしい、かまってほしい」 タイプの子と、 「大人の話の内容に興味がある」 タイプの子に大きく分かれるようです。 (両方の場合もあります。)
次に子どものタイプ別にどのような対応をすると良いかを紹介します。