「ご飯を残さず食べる」。誰もが一度は言われたことのあるセリフではないでしょうか。食べ物を粗末にしないよう、古くから大切にされてきた考え方ですよね。しかし最近、学校給食における「完食指導」については賛否の声が上がっているようで…。

 

完食指導がトラウマを生む?


「給食時間が終わっても、食べ終わるまで昼休みに入れない」といったエピソードは、以前からどこの学校にもありました。そんな完食指導に対し、「不登校や拒食、会食恐怖症の原因になりかねない」と指摘する人も。

 

確かに周りの人が昼休みを満喫する中、1人取り残されて給食と向き合うのは辛いですよね。ネット上には「食べるのが遅くて『早く食べろ』『残すな』と言われ続けてた思い出。おかげで人と食事するのが苦手になりました…」「皆が昼休みなのに、残されて泣きながら食べたのを今でも覚えてる」と、学生時代の苦い体験がトラウマになっている人も少なくありません。

 

中には、「普通に体罰だと思う」「そもそも学校でやることではない。家で教育すべき問題」「嫌いなものを無理やり食べさせるのは、ある意味イジメ。生徒の人権を無視する行為でしょ」と厳しい批判も見られました。