Q:昔はけん玉で失敗するとお酒を飲まないといけなかった?
冗談のように思えますが、本当です。
けん玉は、シルクロードを通じて江戸時代に入ってきましたが、その頃は子どもの遊びではなく、大人の遊びだったようです。江戸時代の百科事典「嬉遊笑覧」には、「失敗したらお酒を飲む」という記述があります。当時は鹿の角に穴をあけた玉を結びつけたシンプルな形のものでした。
現在のような形になったのは大正時代で、玉を太陽(日)に、浅い皿を三日月に見たてて「日月ボール」と呼ばれていました。皿がついて遊びの幅が広がったことで昭和初期に大ブームとなり、子どもの遊びとして定着しました。
けん玉にはたくさんの技があります。大会なども開催されており、技を磨いて級・段認定に挑戦することもできます。
Q:だるま落としはゲートボールのルーツ?
だるま落としとゲートボールは関係ありません(笑)!
だるま落としは上のだるまが落ちないように下に積み重ねた段を小槌で叩いていくゲーム。最後までバランスを保つのが難しいため、バランスを見ながらどの方向から叩くか、叩く力も加減しながら行います。
だるまは禅宗の祖・達磨大使をモチーフにしており、転んでも起き上がることから、お正月にだるまに願をかけながら片目を入れて飾り、願いが叶ったらもう一方の目を入れるというもの。だるま落としのだるまは転んでも起き上がらないため、転ばない(落とさない)ようにする、というわけです。