Q:昔のめんこは粘土で作った人の顔を叩きつける遊びだった?
想像すると恐ろしいですが、本当です。
めんこのルーツは、粘土で人の顔(面)をかたどった江戸時代の「泥面子」にあります。直径2センチ、厚さ5ミリという小さい円形のもので、割れるまで打ちつけたり、おはじきのようにぶつけたりして遊ぶものでした。魔除けの意味もあったといわれています。
明治時代になると、鉛でできためんこが登場し、大正時代に紙のめんこが主流になります。丸い「丸めん」と長方形の「角めん」があり、相撲力士や野球選手、漫画のキャラクターなどが印刷されたことで、男子の心を見事にキャッチしました。
[めんこの遊び方]
床に置いた相手のめんこめがけて自分のめんこを打ちつけ、風圧や衝撃で相手のめんこを動かすというのが基本です。
・「起こし」…相手のめんこを裏返したらそれをもらう ・「はたき」…地面に書いた円の中にめんこを置いて、相手のめんこを円の外に出したらそれをもらう ・「落とし」…箱や台の上に置いた相手のめんこを落としたらそれをもらう
Q:こままわしは日本独自の遊び?
こままわしの「こま」は、なんと古代エジプトの遺跡から出土しており、4000年も昔から遊ばれていたと考えられています。日本には奈良時代に朝鮮半島の高麗から伝わったとされており、「こま」という名前は高麗が「こま」と呼ばれていたことに由来。貴族の遊戯だったものが江戸時代に庶民の遊びとして広まりました。
漢字では「独楽」と書き、こまがひとりで立って回る様子から、「子どもが早く独り立ちできますように」という願いを込めて回すのがこままわし。「世の中がうまく回りますように」という意味もあります。
こまには、指で回すだけのものと、紐を巻きつけて回すものがあります。紐を巻きつけるタイプのこまは巻き方などコツがいります。上手な巻き方を教えてあげられると「パパすごーい!」なんて子どもから尊敬されるかもしれませんね。