Q:「いろはかるた」の内容は全国共通?
いろはかるたは、子どもが遊びながら字やことわざを覚えられるようにと江戸時代に考案されたものです。内容は江戸、京都、大阪、上方、尾張など地域によって異なっています。
下記は左から、江戸/京都/大阪の「い・ろ・は・に・ほ・へ・と」の内容です。(*時代の考え方によって内容が一部差し替えられているものもあります)
・「い」…犬も歩けば棒に当たる〜/一寸先は闇/一を聞いて十を知る ・「ろ」…論より証拠/論語読みの論語知らず/論語読みの論語知らず、六十の三つ子 ・「は」…花より団子/針の穴から天のぞく/花より団子 ・「に」…憎まれっ子世にはばかる/二階から目薬/憎まれっ子頭堅し、憎まれっ子神直し ・「ほ」…骨折り損のくたびれ儲け/仏の顔も三度/惚れたが因果 ・「へ」…屁をひって尻すぼめる/下手の長談義/下手の長談義 ・「と」…年寄りの冷や水/豆腐に鎹/遠くの一家より近くの隣
楽しみながら遊ぶだけで子どもの教育にもなるなんて、一石二鳥ですね。
お正月に遊ぶかるたには「百人一首かるた」もあります。これは平安時代につくられた百人の和歌を藤原定家がまとめたもので、上の句を読んで下の句をとります。宮中の遊びだったものが江戸時代に庶民に広まりました。