熱戦が繰り広げられた「俳句甲子園」
気軽に楽しむアプリが盛り上がりを見せる一方で、俳句をめぐって“高校生同士のアツい戦い”も。「俳句甲子園」は愛媛県で行われる“高校生による俳句の全国大会”で、公式サイトには「高校生にしか語れない俳句がある」と掲げられています。
試合は赤白に分かれた両チームから、お互いに“チームで一句”を披露することからスタート。相手チームはその句に対して、制限時間内に質疑を行います。俳句甲子園は、「俳句の出来を表す『作品点』と、相手チームの作品への理解を表す『鑑賞点』」の合計点で争われ、「鑑賞点」については“俳句の基本的な基礎に基づいて議論を展開する”ことがポイント。
この「俳句甲子園」へ出場するには、厳しい地方大会を勝ち上がる必要があります。2018年は6月に地方大会が行われ、8月に全国大会を開催。団体優勝チームは「山口県立徳山高等学校(山口県)」で、準優勝は「開成高等学校(東京都)」でした。また大会には個人部門もあり、最優秀賞に選ばれたのは「興南高等学校(沖縄県)」の桃原康平くん。「滴りや 方舟に似て あなたの手」という一句で頂点に輝きました。
奥深い俳句の世界。一度トライしてみたら、ハマってしまうかもしれませんね。
文/河井奈津