押すだけの操作すら億劫!?


しかし一方では、「お酒やタバコもそうだけど、公共料金の支払いも押さなきゃいけなくて本当に必要なのか考えるときはあるね」「ただ押すだけだから特に面倒ではないけど、押すだけの年齢確認って意味あるのかな…?」「ぶっちゃけこのシステムって役に立ってるのか不思議に思う」「90歳くらいの杖ついたヨボヨボ爺さんに、20歳以上の年齢認証させるのはいかがなものかと…」と疑問に思っている人も多くいます。

 

また2015年にはこんなトラブルも。年齢確認のタッチパネルを押した未成年にたばこを売ってしまい、コンビニ店員が「未成年者喫煙禁止法違反」に問われてしまいました。罰金10万円の有罪判決が下されましたが、「『未成年者だと認識した』と断定するのは困難」として1審判決を破棄して逆転無罪に。この事件に対してネット上では、「本人が押しても売った側が罪になるなら、無いほうがいいのかも…」「店員の目でも判断しずらいし、タッチパネルでもダメならどうしようもない気がする」「やっぱり身分証の提示が今後は必須になるのかな?」といった声が続出していました。

 

イオングループの取り組み


タッチパネル方式を採用しているのは、コンビニだけでなく一部のスーパーチェーンでも。ところが大手スーパーのイオン株式会社は、このタッチパネル方式を2014年に再検討。タッチパネルの操作に頼らず、従業員が必要に応じて客に年齢が確認できる証明書を提示してもらう方法に変更しました。システムの改善に、ネット上では「そもそも店員側で判断するのが難しいからタッチパネルを導入したんじゃないの?」「店員さんの負担が増えて可哀想…」と厳しい声が。

 

一方賛同派の人からは「クレームとかがあまりにも多いなら変えてもいいのかも」「ボタン押せば誰でも買えちゃうよりはマシかな」「やっぱり人の目で判断するのが正確だし、イオンは元に戻して正解!」「スーパーとかは若者より高齢の人が多いからね」「結局のところ未成年に見える人には身分証提示してもらうし、無くても問題ない!」とイオンの取り組みに称賛の声を上げていました。

 

タッチパネルによる年齢確認のシステムは、衰退の一途をたどっていくのでしょうか。

 

文/河井奈津