産後に体質が変わったというママは多いのではないでしょうか。体が冷えやすくなったり、便秘気味になったり……。今までにはなかった症状が現れたという意見は多くの女性から聞かれます。その悩みは骨盤の歪みからきているかもしれません。 本コラムでは、骨盤がゆがむことにより現れる症状や、その原因、矯正方法などについて触れていきます。
■骨盤がゆがむといろんな症状が
骨盤は家の「土台」に当たる部分とも言われ、骨盤がゆがむとその上に立っている家には様々な影響があると言われています。代表的なのが腰痛、肩・首こりです。軽いストレッチやマッサージなどで改善しない慢性的な腰痛や肩こりは、骨盤のゆがみに原因があるかもしれません。骨盤周りの筋力が低下することで、血液のめぐりが悪くなります。血液のめぐりが悪くなると、様々な体調不良が現れたり、血液がドロドロになったりと悪影響が多くあります。 また、便秘症の人も要注意です。骨盤が後ろに傾いていると、股関節が圧迫され、腸などの内臓に負担がかかります。その結果、老廃物を溜めてしまい便秘を引き起こしている可能性があります。 また、むくみやすい方や冷え性の方も要注意です。前述の通り、骨盤のゆがみから血液の循環が悪くなることもあるため、むくみや冷えといった症状が現れやすくなるのです。代謝も下がっている状態なので、太りやすかったり、ダイエットの効果が実感しづらかったりといった弊害も挙げられます。 さらに生理痛や生理不順、不妊症といった、女性特有の悩みも骨盤のゆがみからきているかもしれません。 このように、骨盤のゆがみだけでも様々な体の不調を引き起こすことがあり、特に女性にとっては注意しなければならない問題だということが分かります。
■骨盤がゆがむ原因
それでは、どういったことが原因で骨盤がゆがんでしまうのでしょうか。 ひとつは日常生活で身についたクセにあると言われています。歩き方や立ち方、座り方など、普段何気なくしている動作が骨盤のゆがみに影響を与えている可能性があります。まずは自分の気づいていないクセをチェックしてみましょう。靴底のすり減り方が左右で違いがないか、座るときに足を組んでいないか、猫背気味ではないか、反り腰になっていないか、などです。自覚がない場合には、家族や身近な人に効いてみると良いでしょう。 また、産後に骨盤が戻らなかったということもゆがみの原因かもしれません。通常は産後、4ヶ月位で骨盤は戻ると言われていますが、人によっては筋力が著しく低下し、戻りにくくなってしまったという方もいます。産後の姿勢も重要で、1ヶ月は安静と言われていますが、核家族が86%と言われている現代の日本では、それはなかなか難しいのではないでしょうか。ママは産後赤ちゃんのお世話に加え家事をせねばならず、忙しい時間を過ごします。そんな中では自分の体のケアに気を遣える時間というのは少ないのではないでしょうか。ついつい楽なあぐら座りをしてしまったり、自転車に乗ったりという方も多いでしょう。 頑張っているママの気持ちとは裏腹に、そういった動作が骨盤を元に戻しづらくしてしまうのです。