キラキラママたちが遠く見える(美穂さん/36/パート)

保育園生活を円滑に送るために、「まずママ友を作らないと!」と意気込んで迎えた入園式。自分なりに精一杯おしゃれしたつもりだったのに、周りのママたちはとてもきれいでキラキラした人たちばかりでした。

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「こんな人たちと仲良くなれるわけがない」「ダサいと思われていたらどうしよう」…こんな思いが頭を駆けめぐり、自分から話しかけることなんて到底できませんでした。 周りはすでにキラキラママ同士でグループができて談笑しているので、とても自分から話に入っていける雰囲気ではありません。 やっと見つけたと思った地味めなママは、周りに目もくれず秒速で園を後にします。追いかけようとしますが、その足の速さはウサイン・ボルト級…とても常人の私が追いつけるものではありませんでした。 私の華々しい保育園デビュー計画は失敗に終わり、気づけば誰とも会話をすることもなく、ママ友といえるようなママ友ができることもなく、孤独な保育園生活を送っています。 そんな私に残された、たったひとつの道は「逃げ足の速さを磨く」こと…あの地味めママのように、誰にも気づかれずに子どもの送迎をするしか、身の処しようがないんです。