貯金額が0円の世帯は全体の約2割!
なかなか聞けない“他の家庭の懐事情”は気になりますよね。2017年に「明治安田生命」が行った「家計に関するアンケート調査」では、“お小遣い額”や“貯金額”などの実態が浮き彫りに。結果を詳しく見てみましょう。
「お小遣い」の月平均額は、調査開始の2007年以降で最低の2万5082円。夫婦別にすると夫は昨年から3186円減少して3万1764円で、妻は5632円減少し1万8424円でした。一方で「希望するお小遣い額は?」という問いでは、夫は「4万5750円」で実際の金額と約1万4000円の開き。妻も2万8670円と約1万円の差がありました。
貯金額については、全世代の平均が1274万円。しかし内訳の1位は「0円」で、約2割の世帯が日々の生活で精いっぱいのようです。平均貯金額が1000万円を超えてくる世代は50代以上で、70代女性の2割強は5000万円以上の貯金があると回答。明治安田生命チーフエコノミストの小玉祐一さんは、「高齢世代の購買意欲にいかに働きかけるかが、個人消費活性化の鍵」と分析しています。
家計の収入や支出は景気によっても左右されてしまうもの。夫婦でしっかり話し合って、計画的に使っていきたいですね。
文/河井奈津