いじめの早期発見はできていない?
詳しい調査結果を見てみると、いじめ発覚のきっかけは「アンケート調査など学校の取組により発見」が最多の52.8%、次いで「本人からの訴え」の18.0%、「学級担任が発見」の11.1%という結果に。
いじめ発覚のきっかけに関しては、「アンケート調査でいじめが発覚しても、とっくに手遅れな段階。本人から相談してくるケースでさえ、いじめられてから相当時間が経った後だろうし…」「いじめ発覚までに時間がかかる順に数字が並んでる。結局学校の対応は後手後手ってこと」と厳しい指摘が上がっています。
ちなみに小中学校における不登校の児童生徒数は14万4031人。また小中学校、高校から報告のあった自殺者は250人に上りました。このうち自殺した生徒が置かれていた状況として、「いじめの問題」があったと判明しているのは10人。しかし他には「進路問題」「教職員との関係で悩み」などの理由もあり、学校の対策次第では未然に防げそうな状況も少なくありません。
痛ましい結果が明らかになり、世間では「子どもの罪を甘やかしてきたのが原因。いじめも犯罪にすればいい」「小学生でいじめに加担するなんて、完全に親の責任だと思う。子育てもままならない時代なの?」「ネットやSNSの普及もいじめに拍車をかけてる。時代と共にいじめもハイテク化なんて悲しい事実だよね」など様々な意見が飛び交っていました。
今回の調査結果で分かったことは、あくまで学校側のいじめに対する“認知件数”。潜在的ないじめ件数はまだまだ多い可能性もありますね。