家族や近所の人に頼れない時は?


もしも運悪くベランダに締め出され、玄関も閉まっているうえ、外出している家族・実家・大家さんなど合鍵を持っている人もいない場合はどうしたらいいでしょうか? 子どもが自力で中から開けることが不可能であれば、最後の手段として次のようなものがあります。

 

119番する

真夏でエアコンがかかっていない室内に子どもがいる、お風呂の蓋が開いている、コンロやストーブの火がついている…など、生命に危険がおよぶ状態の時は、119番通報すれば救出に来てもらえます。  救急隊は、自力で動けない患者を部屋から助け出す時のためのカギを壊す道具を備えているので、玄関を開けて入ってもらうことができます。(実費は請求されます) ただし、本来は事故や急病の人のための救急ですので、できるだけ呼ぶことにならないように対策しておきたいですね。

鍵の業者に来てもらう

カギの修理業者は、車のキーとじ込みや家の玄関の開錠サービスを行っており、地域によっては「5分以内に駆け付けます」とうたっているところもあります。  費用は、鍵を開けるだけなら最低3000円くらいからできるようですが、錠を壊すことになるので、その後の修理・交換で通常は合計1万~2万円ほど必要になります。 また、ディンプルキーや特殊キーは対象外だったり、早朝・夜間は対応していなかったりという業者も多いので、必ずしも開けてもらえるとは限りません。

 

ガラスを割る

119番や業者を呼ぶ方法は、自分が電話を持っているか、誰かに電話をかけてもらえる場合に限られます。  誰とも連絡が取れず、家の中の子どもに危険が迫っている場合の最後の手段として、ガラスを割って、鍵を開けるという方法もあります。 室内の子どもはもちろん、ママも手をケガをしないよう十分気をつけなければなりませんが、防犯・防災のためにワイヤーが入っている窓ガラスは簡単に割れないことも。 「もし、連絡が取れなかったら…」という状況をシミュレーションしてみて、予防に力を注ぐのがやはり一番ですね。

 

まとめ


筆者は今回のような偶然の子どもによる締め出しはなかったですが、娘が幼稚園の頃、一度イタズラで中からカギを閉められたことがあります(笑)。 もちろんすぐ開けさせましたが、もしあれが1~2歳の頃だったら…と思うと怖いですね!  今回紹介した締め出しを未然に防ぐ方法は、どれも簡単なものばかり。 小さい子は、昨日できなかったことが次々にできるようになっていきますので、ぜひ早目の対策をおすすめします。

文/高谷みえこ