「母子カプセル」「カプセル育児」から抜け出す方法


では、こういった「カプセル育児」の状態から抜け出す方法はあるのでしょうか?  ほとんどの場合、ママの側には「これがカプセル育児だ」という自覚はなく、「なぜか子どもを叱りすぎてしまう」「思っていた育児と違う、うまくいかない」という苦しさだけを感じています。 まずは原因を知ることで、一歩引いて見られるようになるので、それだけでも親子ともにずっと楽になるはずです。

 

|夫婦関係がうまくいっていない

人は誰しも、「愛されたい」「認められたい」という欲求があります。 家族がお互いに愛し認め合うのが理想の姿ですが、夫婦間でそれが叶わない場合、全身で自分を頼り、愛してくれる子どもに時間・関心が向かってしまうのは無理もないこと。 夫婦間が円満ならば、子どもが自立すべき時にちゃんと手が離せるはずですが、そうでない場合「子どもの手を離したあと、自分が一人になってしまう」という淋しさや恐怖感から子どもをつなぎとめようとしてしまうのが、カプセル育児の大きな原因の一つと言われています。

 

|ママ自身の育てられ方が影響している

ママ自身が子どもの頃、非常に厳しく失敗を許さない環境で育てられた場合、行き詰まった時に同じことをしてしまう可能性があるそうです  「完璧な子ども」なんているはずがないのにそれを求める母親や父親を喜ばせたいと頑張ってきた。なのに、わが子は自分の期待に応えようとしないのが許せない…。自分でも気づかないうちに、そんな心理状態になることも。 このような場合は、幼い頃の自分を認め、ねぎらうことで心が軽くなることもありますが、それでも効果がない場合にはプロのカウンセリングを受けるのも一つの方法です。