薬を飲ませる時の注意点


薬を味のついた飲み物などと混ぜる飲ませ方は、小児科医も推奨している方法。ですが、どんな食品と合わせてもいいわけではありません。公益財団法人「母子衛生研究会」のサイトでは、薬と合わせても安全な食品とそうではない食品が解説されています。

 

まずは、溶かしたり一緒に飲ませてもいい飲み物。水やぬるま湯はもちろん、甘いココアやチョコレートドリンクでも問題ありません。最近では「乳幼児用電解質飲料」と呼ばれるイオン飲料も発売されているのですが、これも薬と一緒に飲ませてOKです。注意しなければならないのは、牛乳やグレープフルーツのジュース。この2つは抗生物質や抗アレルギー薬など一部の薬と相性が悪いため、飲ませるときは薬剤師に相談が必要になります。育児用ミルクを飲んでいる場合は、必ず薬とは別で飲ませましょう。苦い薬を混ぜてしまうと、ミルク嫌いになってしまう可能性があります。

 

おやつに混ぜて与える時は、ヨーグルトやゼリー、プリン、ジャムなどがおすすめ。アイスクリームも混ぜていい食品ですが、体を冷やしてしまわないように注意してください。はちみつは幼児ボツリヌス症の原因となる恐れがあるため、1歳前後の子にははちみつ自体を与えないように注意。薬の成分が熱で変化してしまうことがあるので、熱いスープに混ぜるのもNGです。

 

どうしても薬を飲まない場合は、医師に相談すれば錠剤やシロップに変えられる場合もある様子。無理やり飲ませるとママも子供も大変なので、さまざまな工夫でストレスなく看病できるといいですね。

取材・文/牧野聡子