旅館女将の義姉の口癖は「みっともない嫁」(陽子さん / 35歳 / パート)
旦那の実家は有名な老舗旅館。旅館は旦那の姉夫婦が継ぎ、旦那は普通のサラリーマンをしています。大女将である姑も、とても立派な方。さすが有名旅館を何十年も守ってこられた方だなと、心から尊敬しています。 でも、旦那の姉である小姑は、とにかく意地悪で。たしかに老舗旅館の長女というだけあり、きっちりと着物を着こなすその姿は、見とれるほど美しいもの。でも私にとっては、ほんと鬼小姑で…。 そんな彼女の口癖は「みっともない嫁」。主人の実家に帰省すると、私も着物を着て過ごすのですが、着慣れていないため、どうしてもぎこちなくなってしまうんです。すると、開口一番、「みっともない」と一言。 しかも、買い出しなどの外出先で知り合いに会うと、必ず「みっともない嫁ですみません」と言い回るんです。内心、腹が立ちながらも、私もなぜか「すみません」と謝るハメに。小姑にけなされすぎて、一時期、普段の生活でも「みっともない」と思われているのではないかと不安になるほど落ち込んでいました。 そんな私を救ってくれたのが、尊敬する姑の言葉です。「あなたは凛としてきれいな人よ。ちょっと着物が着慣れないだけ。自信を持ちなさい!」そう笑顔で言ってくれた姑の言葉にどれだけ元気づけられたことか…。なんであんな優しい姑から、あんな娘が生まれてくるんでしょう(涙)。