shiitake

食材の栄養素が溶け込んだ“スープ”は健康効果抜群。ネット上でも「生姜たっぷりスープで風邪予防!」「高麗ニンジンが入った薬膳スープで健康体への道を目指す」「食前の野菜スープで体調管理してるよ」など、スープに健康効果を期待する声が続出しています。中には“いのちのスープ”と呼ばれるものまで…?

 

料理家・辰巳芳子先生考案の“いのちのスープ”とは?


8月25日放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)に、作家・阿川佐和子さんがゲスト出演。番組では、阿川さんのマイブームである“いのちのスープ”作りをピックアップしました。

 

“いのちのスープ”とは料理家・辰巳芳子先生が、病に倒れた父親のために作った健康スープのこと。阿川さんは辰巳先生のレシピ本を参考に、いのちのスープと称される“しいたけスープ”にハマっているそうです。

 

スープのだしに使う材料は、昆布(3~4枚)と干ししいたけ(30~40g)のみ。水に約1時間ほどつけて戻したら、だし汁を鍋にこしていきましょう。本来はこのあとだし汁を蒸していくのですが、阿川さんは時間短縮のためスープを一度煮詰めてから蒸すことに。

 

鍋に移したスープは直火にかけて煮詰めていき、だし汁に使った昆布としいたけを梅干しと一緒に蒸し器に投入します。あとは煮立っただし汁をしいたけと同じ蒸し器に入れて、40分間蒸していくだけ。

 

阿川さんはもともと干ししいたけが大嫌いだったそうですが、辰巳先生のしいたけスープに関しては「ものスゴク美味しい」とお気に入りのようす。実際にお笑い芸人・いとうあさこさんが試食してみると、「本当に身体にいいもの頂いているなっていうのが、一口一口感じる」と絶賛していました。

 

料理愛好家の平野レミさん直伝「キノコ集まれポタージュ」


健康のために作られた“しいたけスープ”ですが、そもそも「しいたけ」にはどのような健康パワーが隠されているのでしょうか。以前放送された『林修の今でしょ! 講座』(テレビ朝日系)では、しいたけの栄養素をクローズアップしています。

 

しいたけの代表的な栄養素といえば“ビタミンD”。池袋大谷クリニック・大谷義夫先生によると、ビタミンDには風邪・インフルエンザ・気管支炎・肺炎などの発症リスクを抑える力があるのだそう。キノコ以外でビタミンDが豊富に含まれている野菜はほとんどなく、キノコの中でも“しいたけ”はビタミンDがたっぷり。

 

さらに番組では料理愛好家の平野レミさんが、免疫力アップに効果的な「キノコ集まれポタージュ」の作り方を教えてくれました。まず鍋に玉ねぎ・しいたけ・舞茸・マッシュルームを投入し、バターで炒めていきます。続いて牛乳1カップを加えたら、中火で約3分間加熱。

 

スープが煮立ったら、冷えた牛乳1カップと一緒にミキサーにかけましょう。具材がスープに溶け込んだら、できあがったスープを鍋に戻して再加熱。ハーブソルトと胡椒で味を整え、最後の仕上げにオリーブオイルとハーブを散らせばできあがりです。たった8分で作れる簡単レシピなので、寒くなるこれからの季節にぜひ試してみてはいかが?

 

文/内田裕子