前回「プラトニック不倫」に関する記事では、肉体関係なしの不倫に妻たちがハマる理由を聞きました。さらに取材してみると、経験者たちが求めているのは、夫婦間にかけてしまった〝心のピース〟であることが見えてきました…彼らは何を、探しているのでしょうか?

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求めるものと守もの、お互いの利害が一致(美香さん/34/飲食店勤務)

不倫相手の彼は、私の勤めているカフェにお客としてよく来てくれていて、そのうちにお互いに顔を覚えるようになりました。 ある休みの日のこと、私がそのカフェでお茶を飲んでいると彼が来店しました。なんとなく目が合って相席したところ、話に花が咲いた勢いでLINEの交換をしました。そうして、どんどん親密になっていったのです。

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うちの旦那はいい人ですし、とくにセックスレスということもありません。ただ、私はどうしてもドキドキするというか、「恋している」という感覚が欲しかったんだと思います。 家族としての愛だけじゃなくて、ひとりの女としても愛されたいというか。ただデートをしたり、ふたりで行ったことのない場所に行ってみたり。恋人時代は当たり前だった感覚を取り戻したいと思っていました。 そしてそれは彼も同じだったようで…お互いプラトニックな恋愛関係を味わいたいという気持ち。なのでセックスはなくてもいいんです。体の関係で愛を実感しなくても、ただ一緒にいるだけで満たされていました。 お互いに「家族」という確かな拠り所はありつつ、日常のちょっとしたスパイスというのでしょうか。