愛し合って結婚した相手とはいえ、長く一緒に暮らすとイラッとすることやイヤな面が見えてくるものです。その果てには、顔を見ることさえ嫌になることもあるようで…今回は、「夫を嫌いになった世の妻たちが何をしているか」をお伝えします。

「将来の再婚準備」を進めてます(あきさん/34/パート)

うちの旦那は毎晩帰宅するのが午前様。週末もほとんど家にいません。もちろん夜の営みもなく、そうしているうちに触られるのもいやになりました。いまはもう、旦那が何をしているのか興味もありません。「お金を運んできてくれる人」と割り切っています。 嫌いな理由はいくつかありますが、なかでも一番ムカつくのが、「たまにしか子どもと遊ばないくせにその写真をSNSにアップしてイクメンをアピールすること」。本当に腹が立ちます。 そんなイライラを、「将来ステキな男性と幸せに暮らす妄想」をしてやり過ごす日々。それを実現させるため、いまは旦那のお金を使ってエステやジムに通いまくっています。キレイでいないと出会いもありませんからね。

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私の稼ぎは、子どもが大きくなったら離婚できるようにしっかり貯金をしています。さらにその先の将来、困らないように手に職をつけるべく、フラワーアレンジメントと栄養士の資格も取りました。 他にも役立ちそうな資格を取るつもりです。「将来の再婚準備」に邁進して、日々を乗り越えています。

 

とにかくお金を貯めています(広子さん/39/販売員)

うちは共働きなのですが、私が食事の支度や子どもの世話でバタバタしていても、旦那は知らん顔でゲームしています。その姿を見るだけでイライラするので、もう家にいてほしくないんですよね。 ふだんは全く育児に協力しないくせに、週末になると子どもを連れて実家に遊びに行くもんだから、姑からは「あんたはイクメンだねー」なんて言われて。虫唾が走ります。 「そこにいると思うからイライラするんだ」と気がついてからは、「私はシングルマザーなんだ」と思うようにしています。それからは、楽な気持ちで暮らせるようになりました。旦那は他人だと思えば、「他人なのにお金を稼いできてくれてありがたい」とまで思えるようになりました。

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いまは旦那が稼いだお金から、へそくりをしています。将来何か起こるかわからないじゃないですか。お金さえあれば、子どもの進学を理由に旦那と離れて暮らしたり、一人で旅行にも行けるでしょ。やっぱり老後はお金が頼りですから! 「旦那=お金を稼いでくれる人」と割り切って、毎日を乗り切っています。

 

ときめきだけが支えです(朝子さん/41/派遣)

結婚13年目、旦那に対するときめきは皆無になりました。それどころか、存在にイヤ気がさしてきています。 何をしても「ありがとう」の一言もなく、やってもらうのが当たり前な態度が許せないのです。共働きなのに家事も育児も全く協力してくれないばかりか、旦那の方が手がかかったりして。子どもと二人で暮らした方がラクなんじゃないか、と思うほどです。でも離婚するのは、子どもが大きくなるまでは我慢しようと思っています。 そんな私の心の支えは、「韓流スター」! 若かった頃は「ヨン様〜!」と騒いでいるおばちゃんを横目で見ていましたが、いまはその気持ちがわかるようになって()。 毎日SNSをチェックしたりライブに行ったりするだけで、憂鬱な気分がパッと晴れるんです。不倫はダメですが、何歳になってもときめきは大切なんだなと実感しています。

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私が恋する人は正統派のイケメンが多くて、それだけでも心が潤い肌ツヤも良くなります()。もしいま、ときめく相手がいなかったら、旦那とは離婚していたかもしれません。それくらい彼らが心の支えになっています。 いまは行動を起こせなくても、将来に向けて着々と備えをする妻たち…夫が知るのは、いつの日のことか。それまでに、関係が修復されることを祈っています。

 

ライター:木村 百
情報誌の編集者として激務をこなした後、フリーライターに。2人の子どもの育児ストレスでイライラしつつも、日々の自分磨きは欠かせないアラフォーです。実母も姑も近所で暮らしているため、いまも未来も不安は尽きず。毎晩のお酒だけがパワーの源。