大切な予定や約束を忘れないよう、毎日しっかりとチェックしておきたいのがスケジュール帳。しかし近ごろでは、自分の予定が空白になることを恐れる“空白恐怖症”という言葉が注目を集めています。
“空白”による無言のプレッシャー
「空白恐怖症」は仕事の場でもプライベートでも起こり得る現象ですが、怖がり具合は人によってまちまち。中には自分の仕事がない時に“仕事をしている風”を装うため、ダミーの予定を入れるほど“空白”を恐れる人もいるようです。
いっぽうで、ネット上には「スケジュールが真っ白だと、好きなことしよう! ってテンション上がるけどな~」「空白が無い方が逆に怖いわ」「仕事の予定が毎日真っ白だったら流石に焦るけど、たまには予定が全然無い日があっても良いでしょ」といった“空白愛好家”の声もチラホラ。
しかし「空白恐怖症」の知人がいるという人からは、「フリーランスの仕事をしている知人はみんな、暇な時間が怖いって言ってるよ」「友達の手帳を見せてもらったら、カレンダーが全部予定でビッシリ埋まってて驚いた…」「私の友達でも、キャンセルとかで急に予定が空くと不安になる人がいるなー。で、私に突然連絡が来る(笑)」といった声が上がっていました。
生まれてからまだ月日の浅い言葉なので、
「空白恐怖症」を自覚していない人も多いかもしれませんね。
「紙媒体」の支持者はまだまだ多数
以前「マイボイスコム株式会社」が実施した「スケジュール管理」のアンケートでは、プライベートの予定を管理するツールの人気度調査が行われました。
近年は「Yahoo! カレンダー」や「TimeTree」といったスケジュール管理アプリも注目を集めているようですが、スマホを使って予定の管理をしている人は全体の約2割。対して半数近くの人が、予定管理に「手帳・スケジュール帳」を選択しています。「すぐ記入できるから」「チェックしたい時にパッと見られるから」といったポイントが人気の秘訣で、スケジュール管理ツールとしての紙媒体人気はまだまだ続きそうですね。
また、性別・年齢によって回答の傾向がガラッと変わるのも印象的。50代以上の女性はカレンダー、10~20代の女性はスマホを多く活用する結果となっています。対して男性は30代以下の人は手帳やスマホを多用し、高年代層になるにつれてパソコンを使うケースが増えてくるよう。
便利な部分はツールごとに異なるため、スケジュールのタイプに応じて使い分けてみては?
文/内田裕子