親がとるべき行動は「整理と解説」

実際に子ども同士のトラブルが起きた場合、親はどういった対応をするべきなのでしょうか。2016年に放送された『ウワサの保護者会』（NHK）には、上は大学生、下は0歳まで幅広い年齢の子を持つお母さん6人が登場。教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹さんと、「子どものケンカ そのとき親は？」というテーマで意見を交わしています。

 

6人のお母さんに聞いたところ、子ども同士のケンカを“見守る派”と“介入する派”は3対3で真っ二つ。「極力ケンカになる前に止めたい」「ケンカから学ぶこともあるから、できれば見ていたい」など、それぞれの考えは綺麗に分かれました。

 

尾木ママによると、ケンカへの介入の仕方は年齢によって分けられるそう。今回のように幼児期なら「状況を整理してあげて、自分の感情を理解させる」ことが大切だと語りました。さらに尾木ママはお母さんたちの意見を、「どちらが正しいとかじゃなくて、『それぞれいいな』って聞いてました」とコメント。そして「親がケンカの状況を整理、解説してあげて、子どもたちに客観視する力をうんと身につけてもらうわけですよ」「そうすればトラブルがある度に、ひと回り、ふた回り成長していくきっかけになるわね」と、親がとるべき行動を説明しています。

 

子どもであれば、友達とのトラブルは誰もが経験すること。尾木ママの言うように、トラブルを経て人間は成長していくのかもしれません。