別れの理由や原因はさまざまですが、離婚直後は「もう結婚はこりごり!」とか「一生ひとりでいい…」とか、再婚や恋愛に後ろ向きな気持ちになってしまいがち。 それでも時が経ってみると、「頼れるパートナーがいたらなぁ」とか「もう一度ときめきたい」と、ふと思う…シングルマザーがそんなふうに思うのは、どんなとき?
友だちの仲良し夫婦を見ているとき(菖蒲さん/31歳/自営業)
学生時代から仲のよい友だちとは、もう15年ほどの付き合いになります。息子同士も同じ年で、私が結婚しても離婚しても、彼女はずっと変わらない関係でいてくれました。 いまでも家族ぐるみのつき合いで、お互いの息子たちも連れて、ご主人も一緒にショッピングモールに買い物へ行ったりします。「私たちおジャマじゃない?」と聞いても「一緒のほうが楽しいよ、いつでも一緒に行こう!」と笑顔で言ってくれる人たちです。
楽しそうにくるくる変わる彼女の表情や、それをほほえましく見ているご主人。ふたりに手をつないでもらってニコニコ笑顔の子ども。そんな何気ない日常の幸せそうな姿を見ていると、すごくうらやましくなって「私も恋愛したいな…」って。 もしいい人がいて、子どももなついてくれたら、私もあんなふうに幸せな家庭を築けるのかな…なんて夢みてしまいます。 ―――2P―――
先輩シングルマザーが人生を謳歌してるのを見たとき(夏希さん/27歳/事務職)
保育園で知り合った先輩シングルマザー。子どもの年齢はひとつ上ですが、園の行事でよく一緒になり、保護者会でも気さくに話しかけてくれる人でした。「いい人だな〜、優しいな〜」と、もともと好印象だったのですが、ある日お互いシングルマザーだということがわかり、より仲よくなったんです。 話をしているうちに近所に住んでいることもわかって、お互いの家を行き来したり、休みの日には一緒に買い物に行ったりする仲に。 そして、だいぶ仲よくなった頃、子どもとふたりで100円ショップに買い物に行ったときのこと。彼女が子どもと、知らない男性と一緒にいるところに遭遇しました。とっさに、「いまは話しかけないほうがいい!」と思い、その時はそそくさと退散。
でもその後も、いろんなところで彼女が男性といるのを見かけるように…でも、一緒にいるのはいつも「別の男性」でした。 最初は「お兄さんとかかな?」と思っていましたが、顔も全然似ていないし、男性といるときの彼女は明らかに〝女の顔〟。「毎回違う」と思っていた男性が、「3人いる」とわかるくらいになったとき、意を決して直接本人に聞いてみたんです。 するとあっけらかんと「そうよ〜、全員彼氏。ナイショね!」と言われ…びっくり! 私自身はそこまで自由にできる気はしませんが、人生を謳歌している彼女を見ると、「もう少し気軽に恋愛してもいいのかも」と思うようになりました。 ―――3P―――
恋愛ドラマで妄想恋愛にキュンとしたとき(美由紀さん/28歳/スーパー勤務)
シングルマザーになって2年。ずっと彼氏はいませんし、今のところ「作ろう!」とやっきになることもありません。 だけど、恋愛ドラマを見るのは昔からすごく好き。大好きな俳優さんが憧れのシチュエーションを演じるシーンを見るたびに「いいな〜、私もこんな恋愛したい!」と思っちゃいます。
私がつい感情移入してしまうのは、「どこにでもいるような主婦が恋に落ちてしまう」ようなストーリー。好きな人もいないのに「もし、旦那がいたらこんなふうになるのかな?」とついつい妄想しちゃうんです(笑)。 最近流行りの「不倫モノ」のドラマも、ドキドキしながら見ています。「私が妻だったら、ちゃんと断れるのかな〜?」なんて、今のところはあてもないのに、想像想像(笑)。「お気に入りの俳優さんみたいなイケメンだったら絶対断れないし、もうどうにでもしてって思っちゃうかも…実際にそんな人がいたらどうしよう!」と毎日妄想の中で恋愛しています! ―――4P――― シングルマザーからよく聞くのは「母ですから、子どもの幸せが第一」という言葉。それはもちろん、正しいことだと思います。でも子どもが幸せになるためには、母親自身が幸せなことって大事なのではないでしょうか。 「シングルマザーだから」と殻を作らずに、自分自身の幸せも考える。それも「正しいこと」のひとつだと思います。