2016年11月に新たに出来た資格に「家政士」という資格がありますが、主婦の方に注目されている資格ですので、ご存知の方も多いかもしれません。 今年は11月17日、18日に3回目の資格試験の実施が予定されていますので、受験を予定している方もいるのではないでしょうか? 主婦に注目の「家政士」資格についてご紹介することにしましょう。
新しくできた「家政士」ってどんな資格?

まずは、「家政士」とはどんな資格なのか確認しておくことにしましょう。
「家政士」とは、公益社団法人日本看護家政紹介事業協会が認定している資格で、「家政サービス」を対象として行なう厚生労働大臣認定の社内検定制度になります。 日本看護家政紹介事業協会は、看護師や家政婦(夫)の職業紹介サービスを行なっている民営職業紹介事業所になります。 「家政士」資格が設けられた目的は、家政婦(夫)の知識や技術について保証することで依頼者に安心して仕事を依頼してもらうことを目的としています。もちろん、「家政士」資格を取得した人は、信頼度がアップして仕事の依頼の増加や収入アップにもつながります。 具体的には、家政士検定試験では、次の様な内容について試験が行われています。
- 家事全般サービス: 洗濯、アイロンがけ、衣類の補修、調理、栄養、食品安全、掃除、収納等
- 高齢者、障害のある方への介護、介助サービス
- お子さんの保育およびお世話サービス等 試験内容は、上記のような家政サービスの様々な分野について行われ、学科試験と実技試験が2日にわたって行われます。 昨年度の合格率は約53%になります。この検定試験の点数配分は、学科40点満点、実技150点満点で採点され、それぞれ8割と7割の得点で合格になります。
学科試験は、択一式で40問出題されます。 実技試験は、衣・食・住の中から1問出題され、制限時間は衣に関する出題の場合は制限時間15分、食・住に関する出題の場合は制限時間10分になります。 また、実技試験時間中は、全ての所作、言動、態度などが審査の対象とされていますので、なかなか気を抜くことが出来なくて、緊張してしまいそうですね。 また、家政サービスを行なうのに相応しい服装であるかどうかも重要な審査ポイントになっています。 合格すれば、「家政士検定合格証」が発行されます。
主婦経験5年以上がポイント

それでは、「家政士」検定試験を受けるには、どんな要件があるのでしょうか?
受験資格は、「家政婦(夫)や介護の経験が5年以上」あることとなっています。主婦業を5年以上行なっている人も対象になります。
けれども、家事全般のサービスや介護・介助サービス、お子さんのお世話サービス等と実に多岐にわたっていますので、人によっては、介護・介助サービスを経験したことがない方もいるかもしれません。 「家政士」の資格を取得しておくことで、信頼度が増しますので、仕事の依頼も増加する可能性があります。
家事全般サービスに加えて、介護・介助サービス、お子さんのお世話サービスがあるのは、依頼者のニーズが多様化している点にあります。 介護・介助サービスであれば、ヘルパーの方に依頼した方が介護保険を使うことが出来ますのでリーズナブルですが、利用時間に制限があったり利用出来るサービス内容が限定されていたりすることがあります。 また、お子さんのお世話サービスであれば、ベビーシッターの方等が行なうこともありますが、必要なときに必ず引き受けてもらえるとは限りません。
これらの点を踏まえて、家政婦(夫)に、介護・介助サービスやお子さんのお世話も一緒に依頼してくる方もいます。 そうした依頼に対しても十分に対応することが出来ることを証明するために、これらの項目が設けられています。
家政サービスへのニーズは拡大中
家政サービスへのニーズは今後ますます拡大していくことが予測されています。その理由として次のような理由があります。 ・高齢者世帯の増加 現在、高齢者の1人暮らしや高齢者世帯は年々増加しています。介護ヘルパーや訪問介護などでは、日常生活のサポート的なことであれば依頼することが出来ますが、日常生活に支障のない庭の草むしりや来客の対応などのような仕事を依頼することは出来ません。 こうした介護保険サービスなどでこぼれてしまう仕事の依頼が今後ますます増えてくることが見込まれています。 ・共働き世帯 夫婦共働き世帯は、家事の負担を少しでも減らしたいと思っている世帯が多くあります。
また、夫婦共働き世帯でなおかつ子育て世帯の場合は、お子さんの送り迎えを依頼して来る世帯も増加しています。 また、共働き世帯にとって、平日の食事の用意をかなりの負担と感じている方たちが多くいますので、平日の食事の用意の依頼も増加しています。 ・独身世帯 毎日仕事に追われて忙しい独身世帯の場合は、週末にまとめて家事を行なっている人が多くいます。平日は仕事に追われて週末は家事に追われてしまうのでは、休息をとることが難しくなってしまうため、掃除や洗濯、アイロンがけなどを依頼するケースが増加しています。 新しく出来た「家政士」資格についてみて来ましたが、様々な世帯で家政サービスの需要が拡大し続けています。高齢化、核家族化、独身世帯の増加に伴って家政サービスのニーズはますます高まって行きそうです。
こうしたニーズを見越したうえで、「家政士」資格を取得するなら、資格取得者がまだまだ少ない今がねらいめですので、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょう。