寝つきが悪く、朝つらい子の多くは睡眠障害 

ときどき夜更かしする程度なら大丈夫ですが、早く寝ようと思っても眠れない状態がつづいているなら、睡眠障害のおそれがあります。子どもの脳はまだまだ未発達。慢性的な睡眠障害によって、思考力や記憶力などに悪影響が出るおそれもあり、事態は深刻です。 関口先生によると、


「睡眠障害は、大人にも子どもにも見られ、日本人の多くが抱えている問題です。ただ、子どもの場合の睡眠障害にはいろんなパターンがあり、自分で原因を分析できないのも特徴です。 うつ病などの深刻な問題が隠されていることもありますし、ゲームなどに夢中になって、夜更かしがつづいた結果、慢性的な不眠に陥る子もいます。“夜のほうが体調がいいし、勉強もはかどる”というお子さんもめずらしくありません。そのため診察時には、ひとりひとりの生活習慣をくわしく聞くようにしています」。

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 就寝時刻がいつも12時以降で、朝もつらそうにしているときは、一度小児科で診てもらいましょう。朝起きてから寝るまでの行動を、1週間分記録してもっていくと、診察にも本人の意識づけにも役立ちます。 ストレスが大きいようなら、小児科やメンタルクリニックの医師、臨床心理士に話を聞いてもらうことで、睡眠の問題も徐々に改善していきます。