「布団に入っても、いやなことばかり思い出して寝つけない」「朝起きて学校に行くことを考えると、ゆううつになる」…ストレスを抱えた子どもが、こんな理由で不眠がちになることはめずらしくありません。 睡眠の問題には、不眠や過眠、睡眠時無呼吸症候群などのさまざまなパターンがあり、これらを総称して「睡眠障害」といいます。 日本の子どもにとくに多いのは、“睡眠不足症候群”。睡眠時間が後ろにずれてしまい、日中の活動に支障が出る“概日リズム性睡眠障害”も多いといわれています。
小中学生、高校生のお子さんたちを多く診ている、慶應義塾大学の関口進一郎先生によると、 「現代の子どもは、学校に塾、部活にお稽古ごとにと、大人並みに多忙な生活を送っています。そのため就寝時間が遅くなり、睡眠時間も短くなりがち。そこにストレスが加わると、寝つきが悪くなり、ますます睡眠時間が短くなってしまうんです」。