夫の浮気が発覚すると、やはり脳裏に浮かぶのは「離婚」の二文字ではないでしょうか。とはいえ子どもや今後の生活のことを考えると、そう簡単に離婚というわけにもいかないのが現実。 今回お話を伺った方の中には、想像を絶する修羅場の末に離婚に至った方もいらっしゃいました。しかし、一度は冷静になって夫婦関係を修復しようと努力したものの、結局は離婚という結末を迎えた夫婦も…。今回は、そんな「不倫・浮気離婚エピソード」をまとめてみました。
突然、家に上がり込んできた浮気相手は旦那の私物を…(美希さん / 34歳 / 看護師)
娘が年長さんになり、これからはお金もかかるだろうということで、旦那は仕事の量を増やしていました。残業で夜遅い帰宅が多かったのですが…事件は突然に起こりました。 看護師をしている私はその日、夜勤明けの休みだったのでゆっくりと朝を過ごしていました…すると、ひとりの女性が訪ねてきました。そして突然家に上がり込み、旦那の私物をガサゴソと探り始め、勝手に持ち出そうとしたのです! わけがわからず、どういうことなのか彼女にたずねると、「うちの旦那から頼まれた」と言いって証拠のLINE画面を見せるではないですか。 釈然としないまま旦那の帰宅を待ったのですが…その晩、旦那は帰ってくるなり土下座。その女性は旦那の浮気相手だったのです。 「お前と娘のことは大事だけど、俺には彼女以外もう考えられない。別れてくれ!」と、言われ、私の頭は真っ白。 次の瞬間、頭に血が上り、怒りにまかせて「あんたみたいなクズ、望むところよ!」と叫び、そのまま離婚へ…もちろん慰謝料はたっぷりとふんだくってやりました。 旦那はといえば、家も貯金もなくなって結局彼女にも振られたみたいです。ざまあみろ。
「浮気を繰り返す人だ」と悟って離婚へ(花奈さん/30歳/会社員)
夫がしていたのは、よくある”職場不倫”。相手は同期の独身女子社員でした。 発覚したのは、夫が残業だと言っていた夜のこと。私が息子を連れてファミレスに行くと、夫が見知らぬ女性と楽しそうに食事しているところを見てしまいました。 案内された席は、ふたりの会話が聞こえる距離。夫にも子どもにもバレないようにこっそりと席に着き、耳をダンボにしてふたりの会話を盗み聞すると…会話の内容からして「男女の仲だな」というのがわかってしまいました。 その後、夫と不倫相手は私にまったく気づくことなく店を出て、夫が帰ってきたのは結局その日の深夜。「ホテルに入るところまで目撃した」とカマをかけつつ問い詰めると、アッサリ白状しました。 その後、彼女とは縁を切って「浮気は二度としない」と誓った夫でしたが…その騒ぎも冷めやらない3か月後。たまたま見えたLINE画面から、主張先でも浮気していたことが発覚。 「あ、この人は何度でも浮気する人だ」とわかり、離婚に踏み切りました。誓いを立てておきながら2回目の浮気をされると、悟るというか諦めてしまいますね。
夫が「他の女を抱いた男」にしか思えなくなった(千秋さん/29歳/サービス業)
出会いがあれば、それだけ浮気の可能性もあるということでしょうか。 夫は独身時代はサーファーで、私から見ても〝いい身体〟をしていました。でも結婚して子どもが生まれると、なかなか趣味の時間もとれず。まぁ…でっぷりと太ってきたんです。 一念発起した夫は「もう一度、昔の体を取り戻したい」とジムに通い、SNSでサーファー仲間を集めて海へいくように。そしてそこには若い女の子も何人かいたみたいで…。 夫にはサーフィン経験もあり、仲間内ではリーダー的な存在だったようで、そのうちのひとりの女の子と「男女の仲」になったのはよくある話です。 浮気をしていたことは、いろいろとつじつまの合わない夫の話を聞いていて、ピンときました。その後、すべてが露呈し「今後サーフィンには行くときは男だけで行く」と誓う夫を一度は許すことにしました。だって、サーフィンを始めてから、夫の身体は以前のように引き締まり、魅力もアップしていたんです。 でも…。 いざ夫とセックスとなると、「この体で他の女を抱いたんだ…」という思いがどうしても頭をよぎり、生理的にできなくなってしまいました。そのうちに普段の生活でもだんだんと拒否反応が出てしまい、結局半年後に破局しました。 一度でも「生理的に無理!」と思ってしまうと、修復するのは難しいです。
浮気の証拠を突きつけても、旦那は一切動揺しなかった(詩織さん / 30歳 / サービス業)
3歳になる息子がいます。旦那は1年ほど前から、5歳年下の会社の後輩といい仲になっているようでした。そのこと自体は私も薄々気づいていましたが、決定的な証拠をつかめるまで、気づいていないふりをしていました。 そして、とうとう言い逃れできないほどの証拠を入手。覚悟を決めて旦那を呼び出し、浮気の事実を認めさせようとしました。 すると「知ってたのか、なら話は早いよね?」とだけ言われ、その日は終わり…。まったく動揺も見せず、そのあっさりした態度に私のほうが内心動揺していました。 いまは離婚に向けて別居中、弁護士が間に入り連絡は取れない状態です。 一生懸命に息子を育ててきたつもりですが、旦那としては自分はほったらかしだったと感じていたようで…。いまからでも旦那にもっと関心をもって、やり直したい。 証拠集めに必死になる前に、旦那に優しくしておけば…悔やんでも悔やみきれません。
夫を疑うことしかできない自分になって…(理香さん/32歳/公務員)
「夫が浮気をする」という発想自体、結婚当初の私にはありませんでした。お恥ずかしい話ですが、私はもともと地味なタイプで恋愛経験も少なく、夫が2人目の彼氏。夫も誠実なタイプで、付き合っているときにはこれといった問題はなかったんです。 浮気が発覚したのは息子が小学校に上がって間もない頃、相手は同級生の母親のシングルマザーでした。 私の仕事が忙しく、代わりに学校行事に参加してもらっていたときに意気投合したらしく。相手は私よりずっと魅力的な女性だし、「気持ちが動くのも仕方ない」と自分に言い聞かせながら、裏切られたことがとてもショックでした。 「がんばっている姿に同情してしまい、つい出来心で…」と言い訳をする夫。滅多にあることじゃないと思い、一度は許したんですが…心の奥では夫を信頼できないようになっていました。 なにかにつけてあらゆることを疑うようになった私と、夫との関係は、日に日に悪化していきました。自分の収入だけでも暮らしてはいけたこともあり、結局は離婚して、今は息子とふたりで暮らしています。
一度は浮気相手を選び、再び戻ってきた旦那(美智子さん / 37歳 / 小売業)
結婚して12年、8歳と5歳の息子がいます。あとは子どもが成人するまで、夫婦でがんばり続けるだけだと思っていた矢先、旦那の浮気が発覚しました。 旦那は私より3つ年下。まぁ、まだ遊びたかったんでしょうね。すでに2年も続いていたそうです。 私は相手と別れるのか、離婚するのか決めるよう旦那に迫りました。その結果、旦那はどちらの決断もせず、浮気相手のところへ逃げるように行ってしまい別居状態に。 ただ、旦那の性格はわかっているので、離婚届は出さずそのまま半年が過ぎました。 そしてある日突然、旦那がふらっと戻ってきて土下座。どうやら、浮気相手にお金だけ絞り取られて、ポイっとフラれたようです。がっつりペナルティを課し、それを受け入れるなら…ということで決着。 12年も連れ添った夫婦です。すっかり憔悴しきった旦那の顔を見て、今回だけは許そうと決心しました。“3人目の息子”だと思って面倒をみていくつもりです。
不倫を許すか許さないかは冷静になって考えよう
頭では納得しても、心の傷を癒やすのは本当に難しいこと。妻として一度は「許す」と決めたけれど、じわじわと広がる〝心のシミ〟は拭いても拭いても広がるばかりのようです。 失うのは簡単ですが、取り戻すのは大変なのが”信頼”ですね。夫婦間の溝を寄り添って埋めるのか、それとも諦めて別々の道を歩むのか…6人の妻が激白した実話、あなたは誰に共感しましたか?